- 販売開始日: 2020/06/15
- 出版社: 角川春樹事務所
- レーベル: 時代小説文庫(角川春樹事務所)
- ISBN:978-4-89456-896-9
三国志 五の巻 八魁の星
著者 北方謙三
強大な袁紹軍を官渡の戦いで退けた曹操は、ついに河北四州の制圧に乗り出した。軍勢を立て直した袁紹との再戦にも勝利し、曹操軍は敵の本陣である黎陽を目指す。袁紹の死、さらには袁...
三国志 五の巻 八魁の星
商品説明
強大な袁紹軍を官渡の戦いで退けた曹操は、ついに河北四州の制圧に乗り出した。軍勢を立て直した袁紹との再戦にも勝利し、曹操軍は敵の本陣である黎陽を目指す。袁紹の死、さらには袁家の内紛が、曹操に追い風となる。暗殺された孫策の意志を継ぎ、周瑜とともに江夏を攻める決意をする孫権。張飛との戦いに敗れ、飛躍を目指し放浪を続ける張衛。そして荊州の劉備は、放浪の軍師・徐庶と出会い、曹操軍の精鋭と対峙する。北方版〈三国志〉待望の第五巻。
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勢力図の大勢が定まり始める
2002/07/19 13:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻は全体の流れからすると、曹操と袁紹は官渡の戦いを引きずり、劉備が荊州北部に居を構え、次の巻での諸葛亮の登場の前振りと、どちらかというと前半と中盤の繋ぎの感がある。
袁紹が弱体化し曹操が巨大化していく勢力図変化がウェイトとしては大きいのだろうが、印象に残ったのは張飛と奥さんの話かな。これは全く北方さんのオリジナル挿話だと思うのだけれど、なかなかいい味出しています。
あとは徐庶先生ですね。思うに、これまでは「軍師」という言葉、というか概念はあまり出てこなかったように思う。曹操側にはそれらしい立場の武将はいたかもしれないけど、劉備軍にはいなかったし。その意味で、徐庶の登場と、それに気付いて曹操がにわかに劉備を警戒し始める様子は、「これからは軍師と軍略の時代だ」ということを象徴しているように感じる。
とてもスリリングだ
2001/12/24 22:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タツー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻をゴルフで言えば、メンバー四人。午前中のコースのパーファイブ。その中で一番長いコースをプレーしている具合だろうか。数多くの勇者が登場し、北方独自の表現がなされる。それぞれの勇者のカラーが北方レンズを通されることで、独特の強弱と歪みが付けられ、物語化した話に引き込まれる。漫画家で言うと、本宮ひろしに似ているか。劇画タッチに話が進められる。とてもスリリングだ。この巻では、劉備にとって最初の軍師とでも言うべき、徐庶が登場する。この巻の最後で、この徐庶により次の軍師が紹介される。このスポットライトのような紹介が、また次の巻も読んでみようと思わせることになる。
中原の大勢は固まり、曹操は南方へ
2022/08/19 21:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
官渡で袁紹を破り、じわじわと北方4州を攻めとる曹操。
劉備は新野で爪を磨ぐように力を蓄えている。張飛の嫁取りシーンとその後の展開は微笑ましい。徐庶が劉備の元に居付くが、曹操の手が伸び…いよいよ諸葛孔明の名が出てくる。
孫権と周瑜も力を付け、思いは荊州、天下へ。
いよいよ三国の主たちが交わろうとしている。