電子書籍
悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治
著者 エイコ・マルコ・シナワ , 藤田 美菜子
日本の近代は暴力で彩られている。暴漢やヤクザなどの「暴力専門家」は歴史上の事件や騒動の主役だった。暴力がいかに民主主義を推進し、脅かしたのか。民主主義がいかに暴力を生み出...
悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治
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悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治 (朝日選書)
商品説明
日本の近代は暴力で彩られている。暴漢やヤクザなどの「暴力専門家」は歴史上の事件や騒動の主役だった。暴力がいかに民主主義を推進し、脅かしたのか。民主主義がいかに暴力を生み出し、抑止したのか。気鋭の歴史学者が描く驚愕の裏面史。
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紙の本
土俗的思考
2021/08/01 07:56
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の文化と政治についての本。
ここに描かれてることは、今も続いており、私が幼い頃の少年漫画、本宮ひろ志系統などを思い出します。
直系ではないものの本宮を強く意識した、宮下あきらや、梶原一騎フォロアーであろう、小林まことらによって、硬派や、不良というものは、茶化しの対象になりつつあったとはいえ、なんだかんだ今でも、不良文化や、男らしさを讃えるような物語は、途絶えることはありません。
どおくまんの漫画で、応援団がスト破りに駆り出される話がありましたが、暴力装置、あるいは、明治を温存するものとして、体育会系や不良文化があるんだなと納得してしまいます。
(現在はお笑い芸人などが、彼らの役割を担ってます)
これらの旧弊なもの、保守反動は、理念で動いているというより、損得でうごいます。ご主人様のいる封建制の中で染み付いた階級意識、島国根性の飼い犬の発想でしょう。
何も変わってないどころか、近年、この傾向が肥大化していることにお呆れてしまいます。
この本は、第二次安倍政権以前に書かれたものです。
民主化革命を経験しなかった、日本的なことを余すところなく描いてますが、本来、日本で問題提起すべきことだったんではないでしょうか。
メデイアが彼らに屈服し、自民党に何か問題があると野党がだらしないからと、責任を転嫁する、家畜化されたこの国で、民主主義が掴み取られる日は来るのでしょうか。
暗澹たる気持ちになります。
紙の本
日本の政治とは
2022/09/28 14:28
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
クーデターや暗殺によって舗装され日本は破滅的な戦争へ向かっていったのだが、それは一時的なものであったのだろうか。本書は1860年から1960年までの政治と「暴力の専門家」との関係を描いたものである。公然たる関係はさすがに秘匿されるようになったとはいえ、ヤクザや右翼と保守政治家の関係は1960年以降も継続しているのであり、続編も期待したい。