北方三国志を読み出す前にこの巻があったらなー
2002/07/24 21:42
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投稿者:タツー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻をゴルフで言えば、プレーが終わり思い思いにプレーヤーが散った後、夜中のスポーツニュースでベストプレーをリプレイしながら、あーだった、こーだったと解説員がうなっているようなところだろうか。先ずは、この小説を書き上げた北方謙三の、三国志への解釈、各ヒーローへの入れ込み様等をインタビュー形式で表現している。次に、三世紀頃の中国の地理、文化、戦争の実際などが、細かに説明されている。その次に、北方三国志のいくつかのテーマに焦点を当て、解説している。そして四番目に北方三国志の登場人物と年表を簡素に紹介している。最後に単行本だけに付録になっていた、三国志通信が掲載されている。北方三国志を全体としてまとめてあり、北方三国志を読み出す前にこの巻があったらなーと思ったが、それは一巻から十三巻まで読みおえて、初めて思えることなのかも知れない。
深掘りの手伝いになる
2022/10/09 08:20
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者のインタビューで思い入れを感じられる。
何より、時代背景、地形的な話を知ることができるのが良かった。
あとがきいらない
2019/06/10 22:29
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダイジェストや北方インタビューは良い。
だが、あとがきはちょっと。
三国志ファンにとってはバイブルのような1冊
2004/06/20 19:23
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投稿者:美以仁 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北方三国志をより深く知ることが出来るガイドブックです。
北方氏へのインタビューでは、氏が各登場人物に対して違った想いを抱いていることが分かり、とても面白かったです。小説では分からなかった登場人物の人間味に、触れることが出来たような気がします。
巻末に付いていた三国志新聞は読み物というよりも、歴史の勉強に使えそうな感じがしました。
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「北方三国志」全13巻を読了した人は是非、一読を!北方さんの「三国志」に対する熱い思いが詰まっている1冊です。
『三国志通信』は本物の新聞風になっていて面白いですし、ロングインタビューも読み応えバッチリです。
これを読むと、きっとまた1巻から読み直したくなるはずです。
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まえがきによると、“本書は、一般的な意味での「三国志」解説本ではなく、「北方三国志」をより一層楽しむための手引きとして企画されたもの(6頁)”との事である。
本書には、北方謙三氏のインタビューがあるので、北方三国志をより楽しむための本にはなっているのだと思う。
ただ、北方三国志を読む前に本書を読んだ方がいいのか、北方三国志を読んだ後に買った方がいいのかとなれば、どちらかといえば後者だろう。北方三国志を読み終えた後、北方謙三氏がどういう考えや思いを込めて三国志が書かれたのかと、想像するのに役立つと思う。
とはいいながらも、私は実は北方三国志を全ては読んでいない。それで、この本書で北方謙三氏がどのような三国志を書いたのかと想像して楽しんだ。
北方氏は、馬超を最後まで生き残らせた。なんでも史実には、はっきりとした馬超の生死は分からないらしい。列伝には「馬超は死んだらしい」と書かれているらしい。そこで北方氏は馬超を生き残らせて、三国時代とは何だったのかというものを見極めさせる人間として設定したのだという。
私は、漫画家の横山光輝氏の三国志は全巻読んだが、その他の作家はどのような三国志を書いたかは知らない。だけども、そのように馬超を設定したのは北方氏ぐらいではないか、とは思った。
私が思う北方三国志は、一風すると変わっているのだと思う。かといって、ただむやみに奇異ではない、と思う。北方氏のインタビューを聞いてそう感じた。
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★2010年21冊目読了 『三国志読本 北方三国志』 北方謙三 評価B
北方三国志の解説本である。北方謙三自身の登場人物への思い入れや感想などが語られ、シリーズを読んでからこの本を読むと、その内容は素直に理解ができる。しかし、読む前に読んでしまうと、作品の面白さはダイジェスト的になって、半減してしまうと思われる。
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え? あ? そうなの? という作者の対談が乗っている。
結局念入りに構成した話じゃなくて、作者の好きなキャラクターを格好よく見せるために全力を尽くし、それ以外のキャラクターは割りとおざなりに書いたってオチなんだろうか……。
そうか、だから曹操亡き後の展開が地味なのか。
そして三国志って史実を基にしていたのだとはじめて知る。
そこからいろいろと妄想したり、キャラを際立たせるために偽のキャラを作ったり。
魅せ方というのはやはりすごい。
ぜんぜん関係ないけど、ガンダムが出てくるまでのヲタクの好きな戦記って三国志だったんじゃなかろうか。
作者の意図じゃなかろうけど、相当萌えた。
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三国志読本読了。インタビューがはっちゃけすぎてておもしろかった。三国志通信とか、なかなかネタが多いなあ。人物解説が見やすかったので、これ手元におきながらもっかい読み返したいよ
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「北方三国志」の解説。作者インタビューや地名・人物の説明など。
北方三国志しか知らない、という読者ならば、今作を手掛かりにして三国志の奥深さに触れることもできるかも。
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初めて三国志を読むに当たり、読みやすい本を探していました。こちらの読本を読んで読みやすそうだったので、北方三国志を読む事を決定。本編と併用しながら読みました。
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北方三国志のおまけ。作者のインタヴューや時代背景や三国志新聞、登場人物紹介などがあります。曹操、曹植の詩も載ってます。
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去年、ハマりにハマった北方三国志。
ようやく熱が冷めてきたと思ったのに、この「三国志読本」を読んでまたもや再燃。
北方さんのインタビューがとても興味深かったです。
「劉備が泣くのが許せなかった」というのにとても同感(笑)
そして、曹操や呂布が、あんなにも格好良く描かれていた理由がよく分かりました。
北方フィルターを通すと、全ての登場人物がこれぞ漢!と思えてしまいます。
またいつかシリーズ通して再読したいですね~。
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北方先生のインタビューを楽しむ書。その他に関しては副読本としての内容ですが全巻読んでからのほうが宜しいかと。
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これは本当に奥が深い!多くの視点から多くの人物を楽しめる。特にクローズアップされていたのが裏切りの連続で親殺しも関係なく無法者とされていた呂布の気持ちなど読んでいてよくわかる。池上先生のコミック「覇」にあるような荒々しい呂布とも違い男として時代を駆け抜ける彼の美しさに心震わされ、それに3兄弟の末弟として強さだけが誇張され続けた張飛の繊細さに心配り、そして人を愛する気持ちなどは彼が死ぬ時にすべて読んできた中の思いが一瞬で溢れてきて涙が止まらない!
先日、北方先生の「黒龍の柩」を読んで山南と土方のお互いの見えない思いについて語ったが、やはりこの三国志も同様であって男性が読むには心を揺さぶるいい作品です。
史実に沿った作品ではあるが、名前だけでしか知らなかった魏延・馬謖・姜維・王平・許褚・張遼・韓当・馬超などもっともっと知りたいと思える人物が本当にいた。話の中で作られた人物が何人も出てくるが、彼らがしっかりとサポートして史実上の人物をどんどんクローズアップさせていく。
頭の中で多くのシーンがフィルムとなって映し出されたが一番は呂布の愛馬である赤兎馬が死に掛けた時に劉備の配下であった成玄固に赤兎馬の命を託すシーンなど今でも僕の勝手な映像として頭の中に残っている。
元々は呂布の配下であった張遼。その後は曹操の勇将として知られるが、呂布軍の伝統を貫き闘志無敵の騎馬隊を率いる姿も忘れられない。やはり何度も言うが北方先生の作品を読むのはすべての先生の作品を読んだ一番最後が妥当だと思う。本当の漢達を読ませてくれます!