復讐するまで帰りません！　健康で文化的な最低限度の執愛

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投稿者：SWW　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

意外な設定とコミカルな描写で
最後まで楽しく読めました。
ヒーローの生い立ちにソーニャらしさはありますが
本編ではそれよりもヒロインが変わっていくのが可愛らしくありました。
2人の関係から、真実がわかればこじれるかと思いきや、
そうならずヒーローが潔く、ヒロインが素直なところを
まどろっこしくなくて良いというか
ソーニャらしくなくて物足りないと思うかは読者の受け取り方によりますが、

かなり重たい内容を、読み漁った後だったので
この物語は程よいさっぱりとしたお口直しになりました。

エロ描写は控えめですが、
作者さんのキャラクターの描き方がおもしろく、セリフや言い回しに乗せられてサクサク読めました。

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

両親に売られ資産家老女の稚児として屈辱の10年を過ごしたヒーローはいつか絶対復讐すると考えていたが、老女は彼に資産を遺して亡くなり、残された時間と金で彼を売った両親と金貸しを探せば両方死んでいた。
唯一金貸しの娘が生きていると知って彼女へ復讐してやろうと考えるが、箱入りだった彼女はすでに騙され搾取されすでに底辺の生活をしており、復讐しても気が晴れなさそうな有様だった。
復讐のために一度彼女の生活を改善してやろうと無理やり世話焼きにきた彼が彼女に惚れ込んでしまう話。

それぞれの境遇設定がねじくれているものの、愛情は双方まっすぐで相手を思いやったりできる子達なので、とてもソーニャから出ているとは思えない純愛(?)で非常に面白かった。
生活力がほとんどないし生きたいという渇望もなさそうなヒロインの、色気もまったくない下着を洗濯物として回収したときにこれじゃ得意の色仕掛けもやる気になれないと自信をなくすほどだったのに、自分の手で彼女を磨き上げていくうちに先に惚れてたのめちゃめちゃチョロくて可愛いわ。
これは買って正解なやつだった。

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投稿者：MIKA　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

TLには珍しく文章の巧い作家さんで、読んでいてとても楽しかった。
内容はラブコメ？なのかな。
ソーニャ文庫っぽくないなと思いきや、なるほど双方に執着ありでした。
本来なら、色々と感情的にいくらでも鬱々としそうだし拗れそうなのだけれどヒロインの性格で全てがからっとしています。
読後感も良いです。

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投稿者：kusukusu　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は歪んだ愛を謳うソーニャなの！と思えるようなストーリーです
表紙を見ても、今までと違うPOPなタイトルですが読み終わると
出版前の仮タイトル「不埒な復讐者」よりしっくりきます。

ヒロインのロニエの汚屋敷に、倹し過ぎる食生活、使い込んだ服や下着
復讐するなら、せめて人並みにしてからと奮闘するヒーローのジャック
絡みも少ないですが可愛くてとても楽しく読ませて頂きました。

この先生の他の作品も読もうかと思ってますが
P104、12行目「安心ようとしたのだろう。」が不勉強な私にはいまだに謎です。
逆引き？