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しのぶ梅 着物始末暦
著者 中島要
着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、若くて男前なのだが、人と深く関わろうとしない。一方、余一の古馴染みで、柳原土手の古着...
しのぶ梅 着物始末暦
しのぶ梅 (ハルキ文庫 時代小説文庫 着物始末暦)
商品説明
着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、若くて男前なのだが、人と深く関わろうとしない。一方、余一の古馴染みで、柳原土手の古着屋・六助は、難ありの客ばかりを連れてくる。余一の腕を認めながら、敵対心を燃やす呉服太物問屋の若旦那・陵太郎。朴念仁の余一に片思いをしている一膳飯屋の看板娘・お糸など……。市井の人々が抱える悩みを着物にまつわる思いと共に、余一が綺麗に始末する!! 人情味溢れる筆致で描く、時代小説。
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紙の本
朴念仁?
2021/01/14 10:44
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
着物の始末屋・余一は古着の手直しや染み抜きなど着物のことに関しては一流の職人である。それだけでなく人からの悩み事や相談事までも始末する能力があった。しかし着物のことは理解できても何故か人の気持ちは理解できないという欠点があった。
めぐり咲き・・・母の大事にしていた古着はどのように変わったのか?
散り松葉・・・母の形見の着物の汚れは?
こぼれ梅・・・20年前の記憶の中の着物は?
誰が袖・・・振袖を着ずに祖母の着物を着る理由は?
着物の始末屋という職人の設定も目新しく、内容もわかりやすく読みやすかった。
朴念仁のようなキャラクターも着物の始末に一途な姿を表現するにはピッタリな感じでした。次作も読んでみます。