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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
着物の始末屋・余一は古着の手直しや染み抜きなど着物のことに関しては一流の職人である。それだけでなく人からの悩み事や相談事までも始末する能力があった。しかし着物のことは理解できても何故か人の気持ちは理解できないという欠点があった。
めぐり咲き・・・母の大事にしていた古着はどのように変わったのか?
散り松葉・・・母の形見の着物の汚れは?
こぼれ梅・・・20年前の記憶の中の着物は?
誰が袖・・・振袖を着ずに祖母の着物を着る理由は?
着物の始末屋という職人の設定も目新しく、内容もわかりやすく読みやすかった。
朴念仁のようなキャラクターも着物の始末に一途な姿を表現するにはピッタリな感じでした。次作も読んでみます。
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著者と高田郁さんの対談を読んで興味を持ちました。
長い物語が始まったという印象です。
まさかこれで終わりじゃないでしょうねぇ?
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L 着物始末暦
着物を蘇らせる職人余一を中心とした連作短編。
綾太郎…イラナイ。
余一をめぐる人間関係が整理されたところで続編に期待。しっかし結局破った着物はどーした…何故そこで終わる?
余一の、あまりに姿のイイ男で偏屈。という描き方にいささか胸焼け。
中島要、シリーズ化の種を蒔きすぎの感も。
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鮮やかな振り袖、着慣れた古着、形見の紬、着物にもそれぞれの物語がある。
着物の始末屋・余一が人々の抱える悩みを着物にまつわる思いと共に始末する。
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なんとなく表紙に惹かれたのと、「みおつくし」料理帖シリーズの高田郁さんの帯コメントにひかれて買ってみた。
着物の始末屋である良い余一という男のもとに舞い込んでくる着物とそれを取り巻く人々の話が、昔情緒な感じで描かれていて、なかなか面白かった。
これからシリーズ化していくみたいなので続きも楽しみなところ。
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「きものの始末屋」こと余一。古着の染み抜きから仕立て直しまですべて一人で行ってしまう職人。
口数が少なく頑固だけど着物を通して人の思いを繋げていく余一の姿に惚れます。
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ほっこり。きものとともに、悩みまで繕っていく職人。お悩み駆け込み処のようになってきているけど、仕事てきてるのかしら(笑)
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初めて時代小説を読む中高生には最適。
どぎつい表現もなく、エロいシーンもない。
主人公格の親友の女の子や世間知らずのややオタクな若旦那、など感情移入しやすいキャラクターも多い。
主人公自体はあまり出てこないし、中身もわかりにくいんだけれど、典型的カッコイイ系ヒーローだと思う。
が、高田さんの紹介文で手に取ったシニア世代には物足りなく感じるのではないか。
こぎれいにまとまっているが、インパクトが弱い。
今、はやりの人情小話うんちく添えの江戸時代もののお手本をきちんとなぞっているんだけれど、それ以上のものではないのが残念。
単に年齢の問題もあるかもしれないけれど、若者たちの性格があまりに子供すぎてちょっと苦手だった。
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ネットでの評価を見て購入。
文章が凄く理解しやすくて内容もスルスルと入っていった。
自分自身が着物好きなのも幸いしたか。
中心人物の余一の声が井上和彦氏で再生されたのは内緒☆(ヲタ失礼
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お気に入りの服を着れる幸せ。
→http://bukupe.com/summary/11836
続編の『藍の糸』も早く読みたいです。
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主要登場人物のキャラが極端で、共感が難しく入り込めない。がいわゆる『角がとれる』成長が期待できる一巻目。お糸ちゃんにイライラしつつ、応援したい。応援するんじゃなくて、したい。期待を込めて。
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内容(「BOOK」データベースより)
着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、若くて男前なのだが、人と深く関わろうとしない。一方、余一の古馴染みで、柳原土手の古着屋・六助は、難ありの客ばかりを連れてくる。余一の腕を認めながら、敵対心を燃やす呉服太物問屋の若旦那・綾太郎。朴念仁の余一に片思いをしている一膳飯屋の看板娘・お糸など…。市井の人々が抱える悩みを着物にまつわる思いと共に、余一が綺麗に始末する!!人情味溢れる筆致で描く、連作短篇時代小説。
3月3日~5日
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どんな傷みや汚れがあっても、着物を美しくよみがえらせる始末屋余一が手がける仕事を、彼の周囲の人達の目で描く短篇集。
日常の謎仕立ての物語と、人情モノの組み合わせというありがちなパターンである。
実の親を知らず、始末屋だった養父の跡を継ぎ、着物にしか興味のない余一と、その朴念仁に懸想する一膳飯屋の看板娘お糸、余一をうまい具合に使いながら金を稼ぐ古着屋の六助、ひょんなことから余一と知り合った呉服屋の若旦那・綾太郎が主要人物。
シリーズ物前提ということで、余一含め、登場人物たちの全ては明らかにならない。
帯や書店での扱いも明らかにみをつくし料理帖の二匹目のドジョウを狙ってきてるのがわかるけれどクオリティが違いすぎる。
余一の人間的魅力が伝わってこない。というか存在が薄い。
ヒロイン役だろうお糸のキャラクタも弱い。
ストーリーも山場がない。キャラの肉付けができていないから誰が誰かわからなくなる。
話ごとに主人公が変わるパターンはよほどうまくないと物語の統一感がなく、何を書きたいのか不明確で混乱する。
しかも語り手がみんな強情というか幼すぎて感情移入が出来ない。
始末屋の仕事について描写が少なく、魔法のように着物が綺麗になってしまうのもリアル感が足りない。
なんか全てが少しずつ劣っている感。
シリーズ一作ということでこれから進化していくだろうか。
高田郁の質の高さが明確になった気がする。
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「みをつくし料理帖」が好きな人ならきっと好き!というレヴューがあったので読んでみました。
時代背景が似てるので、重ね合わせてしまいそうになります。
まだ、人物紹介みたいなお話が多いので、これからの展開に期待です。
「しのぶ梅」が良かったな~。
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読み始めはなかなか世界観に入れなかったけれど、余一の着物に対する思いや、抱えている闇のようなものに、惹かれました。着物に思いを込める人たちの気持ちに寄り添い、くみ取りながら、着物の始末をすることで、様々なトラブルを余市が解決していきます。
今後、人間関係がどのように変わっていくのか続きが気になります。