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人に寄り添う防災
著者 片田敏孝
「人は防災の理屈で動くのではなく、思い合う心で動く」「自らの命を守ることが、他者の命を守ることに影響する」「避難しようとするのは、自らの命を大切だと思ってくれる誰かがいる...
人に寄り添う防災
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人に寄り添う防災 (集英社新書)
商品説明
「人は防災の理屈で動くのではなく、思い合う心で動く」「自らの命を守ることが、他者の命を守ることに影響する」「避難しようとするのは、自らの命を大切だと思ってくれる誰かがいることに気づいたとき」(本文より)豪雨災害が頻発し、台風が巨大化する。大地震はいつ来るかわからない。私たちは、荒ぶる自然と、どのような心構えで共存していけばいいのか。本書は、被災地でのフィールドワークや、内閣府「中央防災会議」での議論などを紹介しながら、高齢者・要支援者の避難誘導、行政に頼らない防災コミュニティの構築、非常時において情報提供者が実践すべきコミュニケーションの要諦など、具体例に基づいた「命を守るための指針」を提言する。ロングセラー『人が死なない防災』の著者が満を持して書き下ろした、待望の新著。
目次
- はじめに――「自粛の要請」とコミュニケーション/第一章 荒ぶる自然災害──被災地でいま起こっていること/第二章 日本の防災の大転換/第三章 行政主導の防災の限界──ゼロリスク期待の幻想/第四章 地域社会は災害リスクとどう向かい合うべきか/第五章 災害に向かい合う人の心情を理解する/第六章 コミュニティ防災の本質──地域で防災を考える/おわりに
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紙の本
ごもっともなご意見・ご見解
2020/10/08 09:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
防災専門家の著者の視点から、日本人の防災意識は変えるべきと強く説いた1冊です。
確かに、著者が訴えたい見解はごもっともです。当書を多くの方々に読んでいただき、防災意識を改めれば、近い将来未曾有の大災害が発生しても、1人でも尊い命が救われるのでは、そう思いました。
集英社新書なので大きな文字で本文が書かれています。さらに、187頁と紙幅が薄いので、比較的短時間で読み切れる内容です。
紙の本
難しい
2020/12/22 10:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
防災研究と地域で防災指導の実践に活躍されている著者の熟考を経た提言である。
自然災害のみならず多くの事故・災害に対して死傷者をいかに少なくするか、なくすことが出来るか。著者は自然災害の場合、正常性バイアスと被災者の愛他性(利他性)が大きな要因となって犠牲者を生むとする。個々人の思いや気持ちに立ち返らないとなかなか犠牲はなくならないようだ。自分自身を省みても頷ける。
行政と住民の信頼を基礎にコミュニケーションデザインによる防災コミュニケーション、ナッジ理論による避難行動促進等々を行うことが必要だと言う。
アメリカの防災について記されていたが、自分の命は自分で守ることもあるようだが、アメリカでは災害時の行政からの避難指示には法律的な強制力があり、従わない場合は罰則もあると聞いたことがある。著者の言う信頼を基礎とした人間関係に基づく緩やかな方法とともに法律による強制力をもたせる力業がどこかで必要な気もするがどうだろうか。