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一式陸攻戦史
著者 佐藤暢彦
対米戦の切り札として太平洋戦争開戦の年にデビューした新鋭中攻―本来の対艦攻撃任務に加え、陸上爆撃、偵察、輸送、対潜哨戒、さらには人間爆弾「桜花」の母機として活躍した一式陸...
一式陸攻戦史
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商品説明
対米戦の切り札として太平洋戦争開戦の年にデビューした新鋭中攻―本来の対艦攻撃任務に加え、陸上爆撃、偵察、輸送、対潜哨戒、さらには人間爆弾「桜花」の母機として活躍した一式陸攻の4年余にわたる闘いの全容を描く初めての通史。未発表を含む写真・図版290余点掲載。
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紙の本
一式陸攻の戦史をもっと知りたい人に
2019/03/03 01:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずこの本は、ワシントン海軍軍縮条約によって量で米海軍に劣ることを余儀なくされた日本海軍が、必勝への一手として開発した一式陸攻の戦いぶりをその開発から最後の任務までえがいたものです。そのため、メカの解説というよりも「どのような任務についたのか」や「一式陸攻について搭乗員たちはどのように感じていたか」などといった叙述がメインとなっています。
各章、開発者や指揮官、搭乗員などさまざまな目線からその時代で一式陸攻がどういった運用をなされたかが、筆者の丁寧な取材や史料の分析によって描写されています。そしてこのことと、一式陸攻が太平洋戦争戦中を通して活動したこととが相まって、改めて太平洋戦争全般の戦局の認識についても理解が深まったように思います。
しかしながら、一式陸攻が投入された部隊やその戦域は多岐に渡っており、読んでいる中で追いきれていない部分もあろうかと思われるのでもう一度じっくり読み返したいと考えています。また、500p前後と分厚い内容で読み終わるのに少し苦労したので、私はアンコール版が出たところの「世界の傑作機」シリーズ(文林堂)や「図解・軍用機(ハンディ判)」シリーズ(丸編集部)などの一式陸攻の号に掲載の記事や写真を併せて参考にしました。
最後に、このように大変な力作であることと、文庫化されたことでさらに多くの人の手に届いてほしい本だと思いましたので星5の評価と致しました。