読割 50
電子書籍
殻割る音
著者 中村汐里
涙も愛も包み込む、奇蹟のオムレツ!室本さくらは中学受験生の女の子。ある日、家庭科の調理実習で作ったスクランブルエッグが友人たちに絶賛されたことがきっかけで、料理の楽しさに...
殻割る音
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
殻割る音 (小学館文庫)
商品説明
涙も愛も包み込む、奇蹟のオムレツ!
室本さくらは中学受験生の女の子。ある日、家庭科の調理実習で作ったスクランブルエッグが友人たちに絶賛されたことがきっかけで、料理の楽しさに目覚める。そんなさくらの母・泉は料理が苦手。「家でも料理をしたい」と訴える娘に、受験勉強と両立させることを条件に、母はしぶしぶキッチンを使うことを許してくれた。さくらの願いは「お母さんと一緒に料理をすること」。そのために、家族の思い出に残るオムレツを作ろうと決意する。プロが作るトロトロふわふわのオムレツを目指して孤軍奮闘するが、なかなかイメージ通りに作ることができない。両親へ料理を振る舞う日は、すでにさくらの中で決まっていた。その日に向け焦りが募るあまり、母とのある約束を破ってしまう。母の逆鱗に触れ料理禁止を言い渡されたさくらは意気消沈するが、祖母が作ってくれた温かな料理に心を揺り動かされ、もう一度挑戦してみようという気持ちを取り戻す。
さくらは受験勉強とオムレツ作りの両方をクリアすることができるのか。そして、母と一緒にキッチンに立つという夢はかなえられるのか。引っ込み思案な少女がその殻を打ち破っていく姿に、心が熱くなる成長物語。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
料理を通じて、少しずつ人間関係が濃くなっていく。ゆったりとした展開が心地良い
2022/04/16 07:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校受験に使われた小説と聞いて、買ってはみたものの積ん読になっていた本。
このたび、読んでみたところ…とてもよかった!
高校受験に使われたし、表紙のイラストからも見て「制服姿かな~」「主人公は中学生かな~」と思っていたけれど、中学受験を控える小学6年生が主人公。
「殻割る音」とは、料理のタマゴの殻のこともあるけれど、主人公が料理を通じて「引っ込み思案で遠慮がち」だった自分の殻を破るという意味もあった。
料理の短編集とは違い、1話1話に異なった食べものが出てくるわけではなく、1つの料理を通して、少しずつ友だちや母との関係を変えていく。
おいしいものを食べたとき、音楽のような感想が出てくるのが独特で可愛らしい。
あと、主人公の女の子が本当にいい子です。
料理をつくるとき、キッチンに向かって「よろしくお願いします」などと一言ポツリと挨拶するところもカワイイ。
お母さんが料理をしない理由は、私が深読みし過ぎてしまったけれど、予想と違ってもガッカリすることもなく、なるほどと腑に落ちた。
これからさき、お母さんもどんどん料理が好きになっていたらいいな~。
それにしても、スクランブルエッグ…どれほどの味だったんだろう? 食べてみたい…