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腐れ梅
著者 澤田瞳子
平安京。美貌の綾児は、色を売る似非巫女。突然、同業の阿鳥から、四十年以上前に左遷先で死んだ菅原道真の霊を祀る社を作ろうと誘われる。都の怪異を菅公の怨霊の祟りと恐れる公卿達...
腐れ梅
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腐れ梅 (集英社文庫 歴史時代)
商品説明
平安京。美貌の綾児は、色を売る似非巫女。突然、同業の阿鳥から、四十年以上前に左遷先で死んだ菅原道真の霊を祀る社を作ろうと誘われる。都の怪異を菅公の怨霊の祟りと恐れる公卿達から、寄進を得ようというのだ。半信半疑の綾児が、道真の憑座を務め始めると、孫を名乗る貴族が現れて……。世の中への怒りと漲る愛欲を活力として邁進する女と、都人の覇権の行方を描く圧巻のピカレスク歴史小説。
目次
- 第一章 巫女二人/第二章 志多羅神/第三章 神託/第四章 鹿を逐う者/第五章 天神縁起/第六章 神輿入京/終章 腐れ梅
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紙の本
菅原道真はなぜ祀られたか
2022/04/16 15:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の生きる力を強く凝縮して感じる、日本中世期の市井の人々を描いている。死後しばらくして祀られることになった菅原道真を主神とするひとつの宗教が、どのように蠢き勃興したが、ひとりの色巫女の情念をまき散らしながら描かれている。ある意味、エネエルギッシュであり、近付く兵乱の足音を響かせているようだ。