メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相
著者 相澤冬樹
なぜ放送されないんだ!エース記者はなぜNHKをやめたのか。官邸からの圧力、巨大組織内で上層部から歪められる報道──スクープの裏側を「忖度なし」に書き尽くす。社会に衝撃を与...
メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相
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商品説明
なぜ放送されないんだ!
エース記者はなぜNHKをやめたのか。
官邸からの圧力、巨大組織内で上層部から歪められる報道──
スクープの裏側を「忖度なし」に書き尽くす。
社会に衝撃を与えた『安部官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』を改題し、大幅加筆。
「文庫化にあたって 『この本には虚偽がある』は虚偽である」をはじめ、単行本刊行後の怒濤の展開も描いた決定版。
解説:田村秀男(産経新聞特別編集委員)
※この電子書籍は2018年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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森友学園問題を1から知ることができます
2022/01/15 17:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:太郎丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
厚い本ですが、とても読みやすいです。筆者の相澤さんの書き方、とても好印象です。人間らしさもありとても好きな文章です。内容は公文書改ざん、国有地廉売とひどいものです。NHKの対応も不満を覚えます。
森友学園問題について取材した記者による”事実”の裏側
2022/05/27 14:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKで森友学園問題、国有地の払い下げ問題を追っていた記者(著者:当時)が、NHKの人事異動で記者を外され、それでもなお取材を継続したいという意思のあった著者がNHKを退職するまでの経緯を詳細に記録したノンフィクション。
国有地払い下げ問題では、財務省の側から払い下げ価格の値下げや、埋設されたゴミ問題などが森友学園側に投げかけられていた等のスクープを掴んでいながら、NHK上層部の意思によって公表できなかったという、著者にとって記者の矜持に関わる問題があったことが詳しく述べられています。
記者(必ずしもすべての記者という意味ではなく、著者の場合という意味で)がどのように取材対象と信頼関係を築き、取材対象者が口外したくない事実をいかに裏を取りながら聞き出すか、といった記者の仕事の現場については、森友学園問題を舞台に非常に詳しく描かれていて臨場感たっぷりで、興味深く読みました。
一方、本書の副題でもあり、単行本の書名ともなっていた「安倍官邸vsNHK」という点については、若干期待外れの印象も受けます。NHK上層部が森友学園関連のスクープを出したがらない様子はよく伝わるのですが、それが安倍官邸からの圧力であるという点については、具体的な記述がなく、読者に「おそらく官邸主導だろう」と推測させるような記述しかありません。官邸のどの部署(人物)が、NHKのどの部署(人物)にそのような指示を出したのか、そこがあいまいなままだったのは少し残念でした(忖度したから、誰も明言していないのかも知れませんが…)。文書改ざんを指示した(とされる)佐川元理財局長についても、それほど多くの記述はありません。
ただ、本書の存在や著者の活動が、自殺された赤木さんの奥様の知るところとなり、赤木さんのあの手記の公開につながるという巡り合わせは、著者の一途な取材姿勢がもたらした賜物とも言える気がします。
国有地払い下げに伴う文書改ざんの全体像をつかむには、本書の著者と赤木さんの奥様の共著となっている「私は真実が知りたい 夫が遺書で告発 森友改ざんはなぜ?(文藝春秋刊)」も読んでみたいと思います。