行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南
2021/10/01 09:35
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイデアが抜群ですね。非常に楽しかったです。絵麻vs青南の最後の場面が圧巻でした。押し押されていつも仲の悪い綿貫、筒井両刑事がイキな仕事をしますね。また最後はマタマタ続くですね。続編を期待します。悪ふざけ以上でした。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと、容疑者は佐藤青南さん、つまり、作家さん本人なんですよ!確かに、古くは、モーリス・ルブランやアガサ・クリスティにある手法か、と一瞬思いましたけど。ネタバレは書けないので、ここまでにしておきます。
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投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
逮捕した容疑者は、いつものパターンと異なり、キネシクスで供述のウソを見破られても証拠がないから平気。「証拠を見つけるためにキネシクスを使うかと思ったら、これも違ってあっけなかった。
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エンマさまの今回の敵は「小説家」!
ひゃー、すごい設定にびっくり。
ああいうオンラインサロンが本当にあったら恐ろしい。
でも、筒井ともだんだんいい関係になってきて心強い。
絵麻の「おまじない」を認めないようなことばかり言う筒井だけど、その判断にはだんだん信を置くようになった感じだし、絵麻は筒井の捜査能力で物証が出てくるからこそ事件を解決に導ける。
西野は、えーと、彼の役目は、、、
なんだろう?w
それにしても、あのエピローグが気にかかる。
どうなっていくのだろう。
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前作の西野と同級生の琴莉の関係が今回全く触れられてなくて、どうなったのか気になりつつ、今回の敵は手強かったです。
まさか作者が本人役で出てるとは思わなかった(笑)
絵麻と西野のコンビに筒井と綿貫が加わり、チームワークが身を結んで解決できて、中々良いチームになってきましたね。
そして、不穏なラストでまだ続きそうで、次巻も楽しみです。
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楯岡絵麻シリーズなのだと思うけど、今回は少し思考を変えた作品。
タイトルもこれまでとは変えているが、内容はシリーズと変わらない。
ただ今回絵麻が対峙するのは、何と作者自身。
作者自身を小説に登場させるパターンは多々あるが、自分を容疑者として、小説に登場させてしまうというのに、ちょっとびっくり。
しかも、自分のことを「作品は多数あるが、賞レースには名前が上がらない」とか言ってしまったり、オンラインサロンで宗教まがいの活動をしていたり、作品自体はそのオンラインサロンの会員に書かせていたり、とても非道な人間であると表現している。
個人的には作者の作品はほとんど読んでいるが、周囲に「佐藤青南」と言って、通じる人がいるとは思えないだけに、妙にリアル…
その作者も絵麻同様、相手のマイクロジェスチャーなどを読み取れるキネシクス使いである為、取り調べでの絵麻とのやり取りは読みごたえがある。
事件そのものよりも、心理的描写に特化した作品であり、取り調べ室で頑張る絵麻と、現場で必死に証拠を探す筒井たちとの連携もあって、ずっとこのシリーズを読んでいるファンには堪らない内容だった。
刊行する作品数が多いが、作品の出来にムラがある…
この作者さんに関して、このような印象を受けたことはないが、思い当たる作者さんは確かにいる…
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いや、まさかの作者が容疑者って、青南さんすごいね。なかなか書きにくいと思うのよ自分についての描写。
よく描くのも悪く描くのも、ねぇ。
読者もリアル青南さんを思い浮かべちゃうから結構ハードルもリスクも高い。でもそこをあえて自分と絵麻の真剣勝負として描ききるっての、さすがです。
オンラインサロンのうさん臭さ、出版業界の裏側、そして「作家」の持つ闇。
300超ページ一気読みでしたわ。読ませるなぁ。
でもこれ、もし映像化したら青南さん、本人登場!ってなるんだろうか。
キネシクスとマイクロジェスチャーを読み合う張り詰めたやりとり。サイコパス青南の刃物のような冷たい笑み…
あぁおもしろかった。
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佐藤青南『行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南』宝島社文庫。
シリーズ第9弾。ついにネタが尽きたのか著者自身が登場するようだ。もしも、これが楽屋オチに終わったとしたら、末期だろう。
創作とは言えど、思った通りの楽屋オチの上に次作への布石を残した煮え切らない結末。連作短編の中の1作ならばまだ理解出来るのだが、長編でこれをやられてはファンとしては納得出来ない。これまでのシリーズは全て高い水準の作品ばかりで、非常に面白かったのだが、一体どうしたのか。
ミステリー作家・佐藤青南を批判するオンラインサロンの会員が相次いで殺害される。佐藤青南に疑いを持った楯岡絵麻は彼の殺人教唆を暴こうとするが……
定価748円
★★
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刃物でめった刺しにした殺人事件の容疑者の男は、犯行は認めたが、なぜか被害者を認識していなかった。その後も酷似した殺害方法が続き、やがて被害者は皆、SNS上でミステリー作家・佐藤青南を批判していたことがわかる。佐藤は心理学を駆使する警察官が主人公のミステリーで人気を獲得。オンラインサロンを運営しており、多くの会員をもつ。佐藤に疑念を抱いた取調官の楯岡絵麻だが、佐藤は行動心理学に精通しており、絵麻に隙を見せない。さらに行動心理学で見破った事実は証拠にならないと豪語する佐藤。はたして佐藤青南の殺人教唆は成立するのか?
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エンマ様と筒井の連携が自然となってきたなって読み進めていたら、本文になっていたよ。綿貫もエンマ様を尊敬ていて、西野のことも認めているのが窺える。今作は4人の連携プレイだよね。次は復讐が予告されていたけど、4人の内の誰かが死ぬなんてありそうだななんて。
今作だけど、エンマ様の取り調べに迫力を感じられなかった。キネシクスを理解している相手なのが原因だろうけど、もう少し追い込んでほしかった。
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初めてこのシリーズを読んだ、ドラマ化されそうだなという印象だった。ある程度とっつきやすく、良より並の評価をもらえそうな作品だと感じた。
根底にあるテーマは、「本質」だと感じた。芸術と模倣は切っても切れない関係だと思うし、それをテーマにした作品で内容は一貫していた。
売れることと作品の評価は別だが、売れなければ評価されないという矛盾など言いたいことは伝わるし、考えるべきテーマだと思うので、表現力がもっとあれば面白い作品になったと思う。
読みやすかったが、心理学の用語と解説を多用していて、専門書を軽く読んだ人がその表面知識を使ってるようで、もったいないと思った。もう少し内容を濃くして、心理学を謳うのだから心の機微を深く書いたらさらにいい物になると感じた。
一つ気になったのは、流れと登場人物や話の構成が知念さんの天久鷹央シリーズに似ていた。本作でその名前を出すぐらいだから好きなのかもしれないが…盗作とオマージュの境界について述べていたり、盗作しても実力が伴わなければ駄作になるようなことを述べていたり、最後に次作に繋がるような内容を持ってきて売ろうとするあたりが皮肉がきいてると感じた。
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楯岡絵麻と同じ、嘘を見破る能力を持つ小説家、佐藤青南が登場する。
まさか作者と同じ名前の犯人が出てくるとは。
でも、いつもながら安定して面白い。同じ能力を持っているので絵麻も感情を読まれてしまい、いつもとは勝手が違う。さらに佐藤青南は絵麻に感情を読まれても全く動じない
いつもと違う感じで楽しかったです。
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楯岡絵麻シリーズの最新刊。
とある殺人事件から関りが浮上された小説家の佐藤青南。
彼が主宰するサロンに絡む事件から本人との対決へ。
心理戦vs心理戦。
渦巻くサロンの悪意と佐藤自身が本当に欲しかったもの。
すごく読み応えあって面白かった。
楯岡絵麻シリーズは僕が読書を始めるきっかけとなった作品。
今回もすごく良かった。
僕のなかではやはりこのシリーズがミステリーナンバーワンかな。
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初めて読む作家さん。
キネシクスとキネシクスのバトルが面白い。
容疑者の名前をどこかで見た気がすると思ったら、作者の名前だった。それにどういう意味があるのかは、よくわからなかった。
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累計72万部突破の大人気シリーズ最新刊!
刃物でめった刺しにした殺人事件の容疑者の男は、犯行は認めたが、なぜか被害者を認識していなかった。その後も酷似した殺害方法が続き、やがて被害者は皆、SNS上でミステリー作家・佐藤青南を批判していたことがわかる。佐藤は心理学を駆使する警察官が主人公のミステリーで人気を獲得。オンラインサロンを運営しており、多くの会員をもつ。佐藤に疑念を抱いた取調官の楯岡絵麻だが、佐藤は行動心理学に精通しており、絵麻に隙を見せない。さらに行動心理学で見破った事実は証拠にならないと豪語する佐藤。はたして佐藤青南の殺人教唆は成立するのか?
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小説のなかで、作家本人と主人公が戦うという奇を衒った設定である。しかも、作家自身も、絵麻と同様マイクロジェスチャーが判るという特性を持っており、しかも、読み取られたからなんだと開き直るので、取り調べも厄介なことこの上ない。こんなときには、地道な捜査がものを言うのである。筒井・綿貫コンビの活躍があればこその解決だろう。現実と虚構が入れ子のようになった物語であり、ミステリー作家・佐藤青南は散々な扱われようだが、かえって作家自身に関する興味は募るかもしれない。いろんな意味で愉しい一冊だった。