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香港・濁水渓 増補版
著者 邱永漢 著
「類稀なる傑作。私たちの甘さを根底から容赦なく揺さぶってくる」(東山彰良氏「解説」より)金だけだ。金だけがあてになる唯一のものだ――。戦後まもない香港で、故郷を捨てた台湾...
香港・濁水渓 増補版
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香港・濁水渓 増補版 (中公文庫)
商品説明
「類稀なる傑作。私たちの甘さを根底から容赦なく揺さぶってくる」(東山彰良氏「解説」より)
金だけだ。金だけがあてになる唯一のものだ――。
戦後まもない香港で、故郷を捨てた台湾人たちがたくましく生き抜く姿を描き、一九五六年、外国人初の直木賞受賞作となった「香港」。日本統治と国民党の圧政のもと、ある台湾人青年が味わった挫折と虚無を主題とする「濁水渓」。著者の青春時代が結晶した代表作に、作家デビュー当時を回顧した随筆「私の見た日本の文壇」を増補した新版。〈解説〉東山彰良
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紙の本
邱永漢氏の代表作2編を収録した迫力ある一冊です!
2021/05/03 13:06
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『食は広州に在り』、『中国人と日本人』、『わが青春の台湾 わが青春の香港』、『邱永漢短篇小説傑作選 見えない国境線』、『お金持ちになれる人』、『お金に愛される生き方』などの著作で知られる邱永漢氏の作品です。同書は、「金だけだ。金だけがあてになる唯一のものだ」という迫力あるセリフが心に残る一冊です。戦後まもない香港で、故郷を捨てた台湾人たちがたくましく生き抜く姿が描かれ、1956年、外国人初の直木賞受賞作となった「香港」と日本統治と国民党の圧政のもと、ある台湾人青年が味わった挫折と虚無を主題とする「濁水渓」の2編が収録されています。著者の青春時代が結晶した代表作をぜひ、この機会に読んでみてください。
紙の本
うねりの中で
2023/06/28 10:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ダタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
逞しいと言うよりは
がむしゃらな生命力というか、
生活と生命の直結している感じが
何とも魅力的な作品です。
歴史の大きなうねりも
拡大して見れば一人一人の生活になる。
賢くも愚かにもなれる
人間のありのままの姿が愛しい。