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紙の本
運悪く 刑務所入所 どんなものか
2024/03/20 22:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
大部分が、法社会学者で、「『法務省刑事施設視察委員会』」の「元・委員長」(ともにp.160)である(つまり、学者目線で刑務所を知っている)河合幹雄が案内する刑務所の実態である。
検察官に送致される事件の被疑者のうち、「刑務所に入れられるのは3万人ほど。つまり、全体のおよそ1%にすぎない」(p.6)人が刑務所に入れられるが(なお、先ほど引用したp.6と同じ時期かは明らかではないが、女性は「年間およそ2000人ほど入所している」(p.31)とのこと)が、不幸にも刑務所に入ったらどういう生活が待っているかを記した部分がメインで、他に拘置所や留置場との比較、死刑の場合、矯正や死刑の問題点が記されている。
2.評価
河合幹雄によると、刑務所に入る人と入らない人の違いは「『運』も大きく関係していると思われる」(p.173)という。ある程度生きていれば誰でも河合の見解に賛成だろう。というわけで、好奇心のみならず、もし刑務所に入ってしまったらどうなるのか、というシミュレーションはしておいて損はない。もちろん、法学士の筆者(といっても、そういう人は、筆者を含めごまんといるが)としては、刑務所の作業について否定的な評価をしていない(p.48,p。54にある、報奨金の話。報奨金を抑えていて作業の製作物を安く売っているとすれば、民業圧迫だったり、出所後の更生の問題だったりが生じるはず)といった欠点は指摘できるが、それよりも、学者目線で見た刑務所の実態、矯正全体の問題点まで書いてあって有益だったので、5点とする。
紙の本
入りたくはない
2021/04/10 16:32
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カバーのイラストに魅かれて即購入。
元々刑務所には興味があって関連の本も読んでいました。
解りやすい文章と見やすいイラストで完成度が高いと思いました。
入所する可能性がある方にももちろん役立つとは思います。
可能性が低い人にもお勧めです。
これをきっかけに刑務官の仕事にをより理解したいと思います。