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最後の挨拶 His Last Bow
著者 小林 エリカ
いつか、ここに、遠くに、存在した誰か。言葉によって、わたしたちは出会える。――柴崎友香さん推薦シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴...
最後の挨拶 His Last Bow
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最後の挨拶
商品説明
いつか、ここに、遠くに、存在した誰か。
言葉によって、わたしたちは出会える。
――柴崎友香さん推薦
シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴史をたどりなおす。
時空を超えて紡がれる、風変りでいとしいファミリー・ストーリー。
「そこでは、もうとっくのむかしに死んでしまった人たちが、みんな生きていた。リブロの目の前、ここに、生きていた。」
百年前のロンドンから、戦争と震災をへて現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯する――。
無数の喪失を超えて生き続ける言葉の奇跡を描く、注目作家・小林エリカの最新傑作小説。
目次
- 最後の挨拶
- 交霊
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紙の本
美しくも切ない物語
2022/12/09 13:50
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと変わったシャーロッキアン夫婦とその娘たちとの物語だなと思って読み始めたが、途中で著者・小林エリカさん自身の家族を描いていると知って、興味津々で読んだ。
10年以上前に父親を亡くした著者が、その後に起きた東日本大震災や原発事故などの出来事と合わせ、人間という物体がなくなることは、「その目に、身体に、脳に、刻まれた、全てのものたちが、失われていく」と表現する。
しかし父が遺した「言葉」がある。
美しい文体で、本や記録、言葉が生きている者の中で生き続けることを伝える。