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昭和の洋食 平成のカフェ飯 ──家庭料理の80年
著者 阿古真理
小津安二郎の映画『お茶漬の味』からテレビドラマ『寺内貫太郎一家』、平成のマンガ『きのう何食べた?』『花のズボラ飯』まで、家庭料理はどのように描かれ、作られてきたのか。女性...
昭和の洋食 平成のカフェ飯 ──家庭料理の80年
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昭和の洋食平成のカフェ飯 家庭料理の80年 (ちくま文庫)
商品説明
小津安二郎の映画『お茶漬の味』からテレビドラマ『寺内貫太郎一家』、平成のマンガ『きのう何食べた?』『花のズボラ飯』まで、家庭料理はどのように描かれ、作られてきたのか。女性雑誌やテレビの料理番組、そこに登場する料理研究家たちは、どんな役割を担ったのか。日本の社会や経済、家族のありかたが通り抜けてきた、この80年の変化を食生活から読み解く。
目次
- はじめに/プロローグ 朝ドラ『おひさま』の理想の食卓──昭和前期/第一章 主婦たちの生活革命──昭和中期/(1) 料理研究家はセレブリティ/焼け跡で憧れたアメリカ/『暮らしの手帖』の生活復興/若大将のサラダ/『きょうの料理』が始まる/新しい料理だったサラダ/料理研究家の華やかな経歴/実業家肌の江上トミ/マナーから教えた飯田深雪/小津安二郎の『お茶漬の味』/(2) 向田邦子が描くちゃぶ台/『寺内貫太郎一家』の食卓/洋風好みの『主婦の友』/ロールキャベツ人気の秘密/「家つき、カーつき、ババアぬき」/『だいこんの花』の嫁修業/コラム 調味料が変えた家庭の味/第二章 「本格外国料理を食べたい」──昭和後期/(1) 料理上手は誰のため?/『金曜日の妻たちへ』の食卓/本格フランス料理をつくる/パーティ料理と『赤毛のアン』/思秋期の妻たちへ/モテる少女は料理がうまい?/田辺聖子の手料理論/子どもたちの孤食/(2) 『オレンジページ』と『ハナコ』/『美味しんぼ』の薀蓄/理想の夫、『クッキングパパ』/働く女性の味方、小林カツ代/『オレンジページ』世代/お惣菜派の主婦たち/ハナコ族のグルメ/コラム 進化する料理写真/第三章 家庭料理バブルの崩壊──一九九〇年代/(1) キャリア女性は料理下手!?/昭和が遠のき変わる食卓/デパ地下・RF1のサラダ/『料理の鉄人』革命/槇村さとるが描く食卓/篠田節子のキャリアママ/『すてきな奥さん』の台所/絶望する専業主婦/(2) ハルラー世代……カリスマ主婦の理由/栗原はるみの登場/昭和前半生まれの主婦/天才柳沢教授の家事/コラム 平成デパ地下革命/第四章 食卓の崩壊と再生──二〇〇〇年以降/(1) 昭和後半生まれの食卓/映画『歩いても 歩いても』の親子/『八日目の蝉』の母と娘/角田光代作品の食卓/料理できない妻たち/料理を教えなかった母親たち/ままごと料理の『マート』/平成版子どもたちの食卓/(2) 女子のご飯、男子のご飯/主婦に大人気、『花のズボラ飯』/レシピブロガー登場/カフェ飯スタイル/SHIORIの女子レシピ/初心者向け「きょうの料理」/ケンタロウがつくる男子のご飯/マンガ『きのう何食べた?』のレシピ/(3) スローライフの発見/食品偽装の時代/スローフードブーム/連続ドラマ『すいか』の問い/昔と今をつなぐ台所/『おべんとうの時間』の幸せ/コラム 復活なるか。和食の調味料/エピローグ 新世代の家族のドラマ/食が主役の物語/飯島奈美の素朴な料理/連続ドラマ『マルモのおきて』/マルモの二十一世紀家族/主な参考文献/おわりに/文庫版のためのあとがき/解説 食を切り口にした鮮やかな戦後女性史 上野千鶴子
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