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先日読んだ「『家庭料理』という戦場 暮らしはデザインできるのか」の中でも多く引用されていた阿古真里さんの著作。
昭和初期から始まって、戦後、高度経済成長期、平成バブル崩壊後、そして東日本震災まで日本における食がどう変遷してきたかを、初めはレシピ本から、そしてライフスタイルと料理を結びつけた雑誌、「暮しの手帖」や、「オレンジページ」、そして更にはテレビドラマの中で描かれる食事風景などなど幅広くカルチャー、メディアを辿って、日本の食文化と、その裏側にある調理という家事、それを行う男女の関係がどう変わってきたかを見る。
筆者が後書きで書いている
“暮らしとは何か、食とは何か。私たちはなぜ料理をし、食べるのか。なぜ人と一緒につくったり食べることを楽しむのか。その背景にはどんな社会があり、どんな人々の貢献があるのか。そして新しい食のシステムは、どんなふうに人の暮らしを変えてきたのか。執筆しなから頭にあったテーマはより大きくなって、私の中に存在し続けている。”
まさにそのものを一冊の本としてまとめている。