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闇に光る妖魔 アサギのよぶ声
「アサギをよぶ声」シリーズの後日譚。アサギの孫であるヤヒコの物語。十二歳になったヤヒコは、父から「この国にないものを探してこい」と一人旅を命じられる。ヤヒコの父、そして祖...
闇に光る妖魔 アサギのよぶ声
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闇に光る妖魔 アサギのよぶ声
商品説明
「アサギをよぶ声」シリーズの後日譚。
アサギの孫であるヤヒコの物語。
十二歳になったヤヒコは、父から「この国にないものを探してこい」と一人旅を命じられる。ヤヒコの父、そして祖母であるアサギも十二歳になったとき旅に出ている。
ヤヒコは、旅の途中、ラオという漁師に出会う。船が難破し、漂着した彼は、自国に帰ろうとヤヒコの協力を得て再び船を出そうとする。ヤヒコはラオの国で作られている鉄製の斧にひかれて、ラオと航海をともにする。
一方、ユンという少女が住む国では、「夢の国」とよばれる開拓地への移住が、シュー様と呼ばれる皇族を中心に進められていた。弓を作る工人を父にもつユンだが、生活はきびしい。ユンの親友の家族が移住を決意したこともあり、気乗りのしない父を説得して、ユンも新開地へと旅立つ。しかし、そこには、集落の建物だけがのこされており、人の姿がまったくなかった。
とにかくそこで生活をするため、父と弓づくりにはげむユンだったが、ある日、砂浜に少年が横たわっているのを発見する。それは、ラオと二人、海に出たヤヒコだった。
ヤヒコを看病するユン、そして快復したヤヒコは、ユンの国に古くから伝わる「グウェイ」という怪物の伝説を知る。
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紙の本
アサギの孫ヤヒコと他民族?ユンの物語
2024/03/21 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アサギを呼ぶ声」シリーズの次々世代編。
アサギの孫ヤヒコが12歳になり、決まりに従って旅に出るところから始まります。
アサギが12歳の時に出立した事からのしきたりらしいのですが、ここでおや?と思いました。
師匠のハヤから「モノノミカタ」を教わっていたアサギがそんな盲目的な「しきたり」作るだろうか?と。
アサギは既に亡くなっている事は冒頭で察せられるものの、いつどのように亡くなったのかは、後半明かされます。
そこを読んで、なんとなく「12歳の旅」のしきたりについては納得しました。アサギが決めた事ではなさそう。
「アサギを呼ぶ声」シリーズの時から「アサギの心に聞こえてきた声」って一体なんだろう?と気になっていました。
シャーマン的な、第六感的な何かかな、と思っていましたが、この物語で孫のヤヒコが自分なりの答えを見つけます。
この巻では、「アサギを呼ぶ声」では書ききれなかった事に色々決着をつけているように見えました。
志しなかばで死んでしまったヒコの「村にこの作物を届けてほしい」という願いもこの巻で果たされており、ホッとしました。
あとは、特にナータ!1番気になっていた人でした。老婆となった彼女が出てきた時やった!と思いました。
アサギを助けてくれた流しの行商人で、しかしアサギの村の人をトツ村の品物を交換するという、一見非道な事をしていた彼女。
一体どういう倫理観、人生観なんだろう?と気になっていました。
この本で彼女が自分の越し方と、一応一定のポリシーを持って人間も交換の元としてきた事を語ってくれたので読んで良かったです。
最後までナータはいい女でしたね。
やっぱりジブリアニメでナータが見たいなと思いました。
紙の本
『闇に光る妖魔 アサギのよぶ声』
2022/09/03 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミ国の王の息子ヤヒコ
──ミ国にないものを、探してこい
12歳になってひとりで旅に出される
城壁に囲まれた町に住む弓作りの工人の娘ユン
──つぎの戦がはじまるまえに、ここを出たい
父といっしょに「夢の国」へ行く船に乗る
まわり出したヤヒコとユンの運命の歯車
二人が出会ったその先に待ち受けているのは
ヤヒコが見つけた“ミ国にないもの”とは
『アサギをよぶ声』三部作から6年
独立した1冊としてたのしめる読み応えのある冒険譚
(三部作を読んでいればなお興味深い)
ヤヒコはミ国の英雄だったアサギの孫
アサギを導いた声と猿が時をこえてヤヒコにも呼びかける……
[シリーズ構成]
『アサギをよぶ声』2013年6月刊
『アサギをよぶ声 新たな旅立ち』2015年9月
『アサギをよぶ声 そして時は来た』2015年11月刊
『闇に光る妖魔 アサギのよぶ声』2021年6月