ハイパーインフレーション 2

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投稿者：M77　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この巻ではずっと海上、セリフのある登場人物はほぼ４人だけなのに面白く読ませてくれる。
主人公ルーク達の奪った奴隷船に快速船で追いついた奴隷商人グレシャム。地味メガネだけどグレシャムの頼れる右腕フラペコ。新大陸先住民カブール族のリーダーになると思わせて実は帝国育ちで帝国に忠誠を誓うスパイのレジャット。皆がくせ者揃い。

ネタバレ感想。

ルークが敵味方が納得する計画で説得したと思ったら、グレシャムもレジャットも更にその少し上を行く策を同時進行させてくる。
彼らが人を惹き込もうと演説する場面ではこっちにもその興奮が熱く伝わってくるくらいなのに、同時に冷静に相手を陥れることを考えているのだ。そしてそれは相手を認め惚れ込んでいるからこそだ！
だから敵味方も目まぐるしく変わり彼らの頭も回転し続ける。面白い。

グレシャムの守銭奴ギャグが好き。何でも金に換算することができて、見れば金額が重なって見える。それは人間でもそうだ。損なわれればコインが落ちる音がする。戦争なんてなればエライ事になる。ﾁｬﾘｰﾝ!ﾁｬﾘｰﾝ!ﾁｬﾘｰﾝ!

それぞれ持ちネタがあって、美少年で救世主のルークは能力で偽札を吐き出すことが精を放つことと同じだし、彼を狙うスパイのレジャットは少年愛と恋愛ゲームを思わせる発言が多すぎだ。それらが全然イヤらしくなくツッコミ不在でどんどん流れて行く。
ちょっと絵が硬くてビジュアル面の魅力が少ないのが勿体ない。奴隷商人グレシャムも見慣れるとカワイイんだけど。

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投稿者：ボリス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

１巻はストーリーにばかり目が行ってしまっていたが、この巻ではギャグが面白くて仕方ない。フラペコとレジャットに夢中！