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リンパのふしぎ ──未病の仕組みを解き明かす
著者 大橋俊夫
リンパとは、毛細血管と細胞のあいだに存在するすき間「内部環境」を満たす液体がリンパ管に流れ出したものです。リンパは、毛細血管や細静脈から漏れ出した水分やアルブミン、細胞で...
リンパのふしぎ ──未病の仕組みを解き明かす
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リンパのふしぎ 未病の仕組みを解き明かす (ちくま新書)
商品説明
リンパとは、毛細血管と細胞のあいだに存在するすき間「内部環境」を満たす液体がリンパ管に流れ出したものです。リンパは、毛細血管や細静脈から漏れ出した水分やアルブミン、細胞で生み出された老廃物を運んだり、病気のもとのウイルスや細菌を撃退するなど重要な役割を担っています。本書では、免疫力と腸のリンパとの深い関係など最新の研究成果も含め、「未病」つまり病気を未然に防ぐためのからだの仕組みを医学的根拠に基づいて紹介していきたいと思います。
目次
- はじめに/感染症とリンパ/リンパとは何か/本書の構成/I リンパとは何か/第1章 リンパから見えてくるからだの仕組み/細胞の生と死/血液に溶けて栄養物と酸素が運ばれる/元気に生きているとはどういうことか/リンパ液とは何か──アルブミンの再循環/リンパは免疫にも深く関わっている/病気の始まりはリンパから/リンパ管の構造と働き/リンパ管は脂肪に守られている/リンパを流す力/腸のリンパの仕組み/腸のリンパ管は心臓に似ている/リンパと自律神経/からだの中の特殊なリンパ管/目や耳のリンパ/脳とリンパ──新しい学説/第2章 リンパ研究の歴史/古来の「言い伝え」が教えるからだの謎/ヒポクラテスとアリストテレス/近代以降にリンパ研究の礎が築かれた/リンパの働きについては未解明/日本におけるリンパ研究の現在/リンパ研究の最前線/リンパ管新生、リンパ節発生のしくみ/II リンパが未病につながる/第3章 毎日の水分摂取から病気を予防する/江戸時代の文献『養生訓』の教え/未病←食事←水分補給…という問題意識から/アルブミンが水を連れてくる/水を飲むと腸のリンパに油が流れる/からだの中の油のはなし/食べたブドウ糖も腸のリンパを流れる/小腸の壁に抵抗力を高める自然免疫細胞が住んでいる/腸と皮膚は細菌やウイルスから毎日攻撃されている/ATPがリンパで果たす重要な役割/腸リンパの中にATPが流れるのを防ぐ/水を飲むと腸の壁からセロトニンが分泌される/脳の中のセロトニンは元気の源/セロトニンは未病のための重要物質/第4章 水を飲むことは生命の維持に直結する/義母の看取りから学んだ真実/水分補給が生死を分ける/大腸はからだの水を逃がさないための臓器/大腸のリンパ管/III 尿意からリンパの流れを知る最新研究/第5章 むくみとリンパを考える/リンパ研究を始めるきっかけ/白蝋病はなぜ起こったのか/むくみで皮膚が硬くなるのはなぜか/第6章 むくみを学び直そう/むくみの定義/組織間隙とは何か/スターリングの仮説とは/むくみの原因を漏れなく挙げてみよう/動脈の病気による浮腫/心臓の病気による浮腫/静脈の病気による浮腫/肝臓の病気による浮腫/腹水について/腎臓の病気による浮腫/蛋白漏出性胃腸症とは/ホルモンの病気による浮腫/月経前症候群と浮腫の関係/水中毒とはどのような病気か/リンパ浮腫について/皮膚感覚とは/リンパ浮腫に対する外科治療/原発性リンパ浮腫と遺伝/第7章 リンパの流れを評価するには/リンパの流れた量を知るには──旧来の方法の問題点/新しいリンパ流量の評価法/ヒトでの実験で確認する/ほか
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紙の本
リンパ医学の可能性が伝わる1冊
2021/09/09 11:01
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
人体内に多く存在する「リンパ」について、リンパ研究の権威の著者が様々な医学的知見から説いた1冊です。
そもそもリンパについて詳しく知らなかったので、当書を読むことで色々理解でき、頭がスッキリしました。そして、リンパ医学の発展は医学そのものの発展に大きく寄与する可能性があることも知れたのが良かったです。
かなり数多くの医療にリンパが関わることが当書で分かります。ですが、紙幅が厚く、少々内容が詰めすぎな気がします。