風変わりな警察小説
2021/09/05 00:54
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公・風間公親は、T県警察本部の刑事部に所属する警部補。逮捕して刑務所に送った犯人に出所後、逆恨みで右目を指され碧眼ながら、刑事としての力量は極めて優秀。ただし、自ら捜査するよりも、若手の刑事を厳しく指導し一人前に育てあげる。刑事指導官たる所以だが「この犯人を落とせないなら警察学校からやり直せ」が口癖。本作は風間を中心に若手刑事が絡む形の6作。連作短編といっていい構成だが、少々、出来不出来がある。作品によっては先が読めてしまうのだ。人気シリーズだが、その分、過去に比べマイナス面も大きい。刑事指導官という風変わりなシチュエイションは買うのだが……。
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風間道場シリーズ。キレッキレの風間公親ワールド。鮮やかに事件が解決していくけど、すぐ解決しちゃうー!十崎との決着はどうなるんやろう。
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面白かった。
ドラマの印象が強すぎて、勝手に風間は脳内でキムタクに変換されてた。
教官になる前の話だが、これもドラマ化してほしい。
できるはずだ!
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ちょっと思ったのが表紙の風間教官の雰囲気が、1巻の頃と比べるとかなりキムタクよりに似せているな…
とちょっと思った。もうちょい厳格で怖いイケおじなイメージがあったから若すぎる気もするけど…。
今回も相変わらずの風間っぷり!
犯人は勿論追い込まれるけど、読んでる読者も何故だがドキドキして追い込まれる。
ただ読んでてちょっとだけ思ったのが、犯人達…あまりに人を殺したにしてはあっさりしていると言うか人間的感情があんまりないなと思った。
勿論犯人の心情に重点を置いてる話ではないからあっさりしてるのがいいのだろうけど、ちょっとだけそこが気になってしまった。
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風間シリーズはやはり短編のほうがパンチが効いている。読者がトリックやアリバイ崩しを一緒に楽しむスタイルなのがよい。
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短編集。表紙の顔が木村拓哉に見えるのは気のせいか?
時間つぶしには良いが、これといって特筆すべきものなし。
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風間指導官の霊的な直観と尋常でない観察眼も段々人間離れしてきた。
路線橋上での殺人。貧乏な被害者はパチンコでたまたま大当たりしたため病院に行き、飲み込むタイプの内視鏡を飲んでいてナイフがそこに刺さり、たまたま下を列車が通り、被害者の小さなカバンがたまたま下に落ち、その列車の上に乗っかったうえ、たまたま終点地まで落ちずに屋根にとどまり、カバンに入っていた機器には決定的な刺殺の証拠が録画されていた。
著名な大学教授の娘は開業眼科医だが、診察に来た前科の有るチンピラ詐欺師と結婚。まぁ世の中にはそうゆう人もいるのかもしれないが…
模造拳銃でモデルガンマニアの男を自殺に見せかけた犯人の娘は、たまたま火薬アレルギーだった。
大学教授を事故死に見せかけた生徒は、現場にボタンを落としてきたことに気付き、再度現場に赴くが、たまたま自分のバイクが故障し、タクシーに乗り運転手の記憶に残る。しかも第一発見者を装うも、肝心のボタンは現場に放置して鑑識に発見される。
これらの事象を風間は初見から見通していたようだ。
色々と偶然が重なり過ぎて、もう私にはリアリティが感じられないのですが…
そして次巻、いよいよ風間を碧眼にした犯人との対決か。是非長編にして完結してほしいが、設定が学校となると粒粒の話になるのか。
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キャリア三か月目の新人刑事が送り込まれる現場。風間道場と呼ばれるそのタスクフォース二冊目は「X」。
今回は風間道場の厳しさというよりも「人を育てる」風間の眼が際立っているような気がしました。
キャリア三か月ほどの新人が捜査一課の現場で百戦錬磨の刑事たちと行動を共にするプレッシャーたるや。
それでもものおじしたり腰が引けたりしない者だけが選ばれるからこそ、の結果。
風間の指導、今回もさえている。手取り足取りではない、自分で考え自分で見つけるためのヒント。
こういう指導者、欲しいよね、としみじみ。
再会した優羽子の成長が読み手としてもうれしい。そして見え隠れするアイスピックの男。続きが気になる!!!
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風間が警察学校へ異動する前の捜査一課での「風間道場」を描く短編集。
県警捜査一課のエース風間の元に送り込まれる若手の刑事たち。
最初は風間を恐れ、なかなか本領発揮出来ない若手に、個別に独特の言葉を掛けながら、事件の解決に導いていく。
面白いと言えば、面白いし、さすが「短編集のトリックスター」と言ったトリックの数々なのだけど、これをこのシリーズでやる意味があるのか?と思ってしまった。
2年続けてSPドラマ化し、人気が出たのかもしれないけど、ドラマも見ず、シリーズ最初から作品のファンであり、作者の短編ミステリーも欠かさず読んでいる身からすると、ちょっとドラマでファンになった人に向けて、無理やり作られた感じがしてしまう。
穿った見方なのは、十分承知しているし、ドラマも小説も好きな方がたくさんいることも理解しているのだけど、個人的には、やっぱり初期の教場の作品の方が好き。
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教場の最新刊(2021/9現在)
構成はいつも通り短編集で舞台は警察学校ではなく風間教場のなっている。
各ストーリーは犯人が計画を練って犯罪を犯すシーンから始まり、風間とその教場に送り込まれた新人刑事が犯人に迫り逮捕に至る流れ。新人が風間に求められる犯人逮捕への手掛かりを読者も一緒に考えられる形式になっている。やや神がかった風間の洞察力が現実離れし過ぎている感はあるが楽しく読める。3.6
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教場シリーズ第5作。
風間公親が警察学校の教官になる前、県警捜査一課で刑事指導官をしていた頃のエピソードを描く5つの連作短編。
風間道場と呼ばれるその指導で、現場の新任刑事を鍛えるという設定だが、風間の影はやや薄めか。
どの事件も、指導される新米刑事が風間のアドバイスを得て、事件現場で感じた違和感から捜査を広げ、被疑者を自白に追い込んでいくという展開で、その違和感の部分がなかなか面白い。
そこがちょっとひねりが効いていて、面白い。さすが長岡作品。
このシリーズ、次があるのか?ラストを読むにつけ、なんとなくループして第1作に戻り、完結したような気もするな〜。
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『教場』シリーズ最新刊は、『教場0』の続編に当たる。強烈だった前作のラスト。風間はそれでも刑事であり、「風間道場」の教官として君臨していた。
T県警の「風間道場」システムについては省略する。第一話「硝薬の裁き」。容疑がかかるのは承知の上。証拠隠滅は抜かりないはずだったが…。なるほど、伏線はあった。そのような症状もあり得るのかもしれない。最後の一言だけが救いか。
第二話「妄信の果て」。記者として内定を得ていた学生の、あまりにも浅はかな犯行。教授のメッセージは彼には届かなかったが、なぜかそれが頭に焼き付いた。業界の慣行を自分は知らなかったが、今では「紙」を利用する機会は減った。
第三話「橋上の残影」。さっさと立ち去らなかったことを後悔しても遅いが、証拠の残り方の斬新さとしては全ミステリでNo.1ではないか。近年の技術はすごいねえ。捜査側としては、偶然に助けられた面が大きいけども。
第四話「孤独の胎衣」。唯一、謎の部分は予想通りだったが、予想外だったのはシチュエーション。当人の必死さを思えば、苦笑しようにも苦笑できない。発作的犯行だが、2人の未来をどうにかしてあげられないか。
第五話「闇中の白霧」。すげえ、そんな実験したことないぞ。長年悪い商売に手を染め、慎重に慎重に発覚を避けてきた男。彼が迂闊さに気づいたときは、もう手遅れか? 昔、スパイもので似たような話があったような。
前作と繋がる第六話「仏罰の報い」。被害者には一切同情しないが、問題はいかにして実行したのか? 明かされてみればそんなことかと思うが、ここまで壮絶な決意ができるか。罪と愛。違う手はなかったのだろうか。
前作同様、証拠として弱くても心理的に追い込んで落とす。門下生たちの力量が、風間に追いつくことはあるのか。とりあえず、T県警は早くあっちの事件を解決してくれよ。これではまだまだ続編がありそうだが?
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木村拓哉さん主演でテレビでスペシャルドラマ化もされている「教場」最新作。6編の短篇集であり、若い刑事が風間公親を教官とする「風間道場」にて、風間のマンツーマン指導で実際の殺人事件を解決していく、放射線が謎解きのキーワードになる短編「闇中の白霧」が一番面白かった。教場シリーズの時系列的には風間が警察学校へ行く前の話であり、ベテランの刑事ではなく新人の刑事が謎を解いていく(風間はヒントだけ与える)のが他の作品と違って面白い。まだまだ続編はありそうな感じ。
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安定の面白さ。
全てを疑うことから始まる、とは言え、状況証拠と心象から証拠探しに向かう新人刑事たちに危うさも感じちゃいました。
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教場シリーズ。短編集。
どの事件も面白かったし、短編なのでサクッと読める。表紙はたしかにドラマに引っ張られて木村拓哉さんだと思いました。