- 販売開始日: 2021/08/27
- 出版社: 国書刊行会
- ISBN:978-4-336-07206-1
骸骨:ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚
著者 ジェローム・K・ジェローム , 中野善夫
残念ながら自分にはいささか陰鬱な傾向があるに違いない――英国屈指のユーモア作家に隠された、もう一つの顔。ユーモア小説『ボートの三人男』で知られるジェローム・K・ジェローム...
骸骨:ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚
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商品説明
残念ながら自分には
いささか陰鬱な傾向があるに違いない――
英国屈指のユーモア作家に隠された、もう一つの顔。
ユーモア小説『ボートの三人男』で知られるジェローム・K・ジェロームによる異色作品集。
西洋骨董のように古風な趣と気品をそなえた、知られざる逸品の数々。
心和ませる幽霊小説、冷たく怖い怪奇小説、優しく美しい幻想小説、不思議な現代ファンタジイ、数千年の時を跨ぐケルト・ファンタジイ等々、多彩な味わいの奇譚17篇を収録。
1篇ごとに異なる魅力の、世にも稀なる短篇小説集。
【目次】
食後の夜話
ダンスのお相手
骸骨
ディック・ダンカーマンの猫
蛇
ウィブリイの霊
新ユートピア
人生の教え
海の都
チャールズとミヴァンウェイの話
牧場小屋(セター)の女
人影(シルエット)
二本杉の館
四階に来た男
ニコラス・スナイダーズの魂、あるいはザンダムの守銭奴
奏でのフィドル
ブルターニュのマルヴィーナ
訳者あとがき
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ボートには乗らないし三人でもない
2023/01/23 13:09
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ボートの三人男』で著名な著者の、イメージが変わる短編を集めた一冊。
ややユーモラス寄りの幽霊譚「食後の夜話」に始まり、SF、ホラー要素のある掌編が入れ替わり立ち替わり、後半、現代人が古い怪異に触れるギャップが印象的な話の数々が印象深い。
最も長い「ブルターニュのマルヴィーナ」は別格として、特に好みなのは「二本杉の館」かな。他もそれぞれに味わい深い。
あと、先駆的なディストピアSF短編「新ユートピア」が『われら』に影響を与えていたかも、という解説も興味深い。