- 販売開始日: 2021/09/01
- 出版社: 言視舎
- ISBN:978-4-86565-203-1
「こころの旅」を歌いながら
コロナ時代を面白く生きるための知恵。いまだからこそ「こころの旅」を。「記憶に残る」作詞家・深層心理学者きたやまとデビュー50周年を迎える日本を代表する音楽評論家富澤が、知...
「こころの旅」を歌いながら
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商品説明
コロナ時代を面白く生きるための知恵。いまだからこそ「こころの旅」を。
「記憶に残る」作詞家・深層心理学者きたやまとデビュー50周年を迎える日本を代表する音楽評論家富澤が、知的刺激に満ちた音楽文化論、人生論を展開。
「戦争を知らない子供たち」は女々しい?
「帰って来たヨッパライ」の革命性、ショービズもSNSも闘技場?
他、きたやま作品の再検討、旅や歌をきっかけとする社会・文化の深層分析を通じて、時代性、旅の思想、生きることの意味、老や死を語る。
「終着駅」が見えないから面白い。
目次
- 第1章 「きたやまおさむ」の再発見――記憶に残る作詞家「きたやまおさむ」/「風」の時代/「白い色は恋人の色」を京都で作った意味/「花嫁」、ヒットの神髄/「戦争を知らない子供たち」の女性性/「さらば恋人」の深層/「赤い橋」と「死」/「間(あいだ)」でオリジナルは生まれる
- 第2章「旅の歌」の思想――「終着駅」が見えないから面白い――なぜ「旅の歌」が作られたのか?/「旅」をきっかけにして
- 第3章 旅する音楽人生――「コブのない駱駝」の謎/名曲たちの深層/時代とともに旅するということ/ロンドン留学で得たもの/音楽は「癒やし」になるか?/「コロナ」時代の心の歌
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きたやまおさむの歌を歌いながら
2021/10/01 23:09
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「「記憶に残る」作詞家・深層心理学者きたやまおさむと、デビュー50周年、日本を代表する音楽評論家富澤一誠が、きたやま作品の再検討や「旅の歌」の考察を通じて、時代性、旅の思想、生きることの意味、老いや死など、社会・文化の深読む読む」と、カバー見返しに書かれている通りの本です。
と言ってしまっては身も蓋もないですが、完結にまとめるとそうなってしまうでしょう。
ただし、きたやまおさむがこのひらがなで名前を表わす時は作詞家・ミュージシャン他マスメディアに登場する時であり、深層心理学者というか精神分析家というか精神科医としては北山修と名乗っているところにこの人の拘りがあったはずなので、この見返しにあるような肩書きはありえない、と長年のファンとしては思ってしまいますが、当のご本人がこの頃はあまり拘っていないようなので、良いのでしょう。
そして、この本はきたやまおさむと富澤一誠の対談という形で展開されていくのですが、これもまた何か違う感じがしてしまいました。対談というよりは富澤一誠がインタビュアーになり、きたやまおさむの主に1970年代に書かれた歌の歌詞の意味を検討し、そこから現代にも通じる意味を見出すために、精神分析家・精神科医としての考察を導き出そうとしているようにみえます。
なので、個々の歌の意味というか解釈を知るのは、リアルタイムで歌を楽しんだ者にとって面白い話でした。ただ、富澤一誠の中に「きたやまおさむの歌にはこうしたものが含まれているはずだ、こうした意味があるはずだ」といった前提があり、それに沿って話を展開していこうとするところがあるようにも思えました。もっとも、それに対してきたやまおさむは自由奔放に自分の考えを、ある時にはその場限りかと思えるような考えを披瀝しているので、2人の会話が噛み合っているような噛み合っていないような不思議な対談となっているように読めてしまいました。
まあ、そんなところに拘らずに、きたやまおさむの言うところを楽しめば良いのかもしれません。そうすることで、きたやまおさむの歌を改めて楽しむことができるように思います。