ミッキーマウスの憂鬱ふたたび(新潮文庫)
著者 松岡圭祐
東京ディズニーランドで清掃のアルバイトをしている、永江環奈。ある日、彼女はテーマパークの顔として活躍するアンバサダーになれることを知り、挑戦を決意する。不可能だと言われな...
ミッキーマウスの憂鬱ふたたび(新潮文庫)
商品説明
東京ディズニーランドで清掃のアルバイトをしている、永江環奈。ある日、彼女はテーマパークの顔として活躍するアンバサダーになれることを知り、挑戦を決意する。不可能だと言われながらも、周囲の応援を受け、夢に向かって前進する環奈。迎えた選考会当日は雨、さらに園内で大騒動が発生して。知られざる〈バックステージ〉を舞台に、仕事、家族、恋、そして働く者の誇りを描く、最高の青春小説。(解説・藤田香織)
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夢と現実
2023/12/29 12:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公・環奈は高校を卒業後、某夢の国ランドのカストーディアルキャスト(パーク内の清掃員)の準社員として働き始める。母は「ただの清掃バイト」と冷ややかで、何も変わらない現状にイライラが募る頃、新たな「アンバサダー」が選出されると知り、その役職に立候補するが……という導入です。前作「ミッキーマウスの憂鬱」の続編で、主人公は変更になっていますが前作主人公も頼れる立場になって登場します。環奈がアンバサダーになるべく努力し、その中でカストーディアルキャストの仲間たちとの絆を育んだり、気になる男の子と距離を縮めたりと成長していく姿がとても良かったです。終盤に出てくるモンスタークレーマーにはちょっと……いやかなり腹が立ちます。
『ミッキーマウスの憂鬱ふたたび』
2021/10/09 21:41
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
体育会系のノリとスクールカーストに嫌気がさして、高校を卒業して東京ディズニーランドの準社員になった永江環奈
しかしそこにあったのは夢の世界などではなく、体育会系とカーストの構図そのものだった
配属されたカストーディアルキャスト、カーストのいちばん下の清掃作業をこなすだけだった環奈は、夢を追い、TDRの顔であるアンバサダー候補の選考に思いきって手をあげる
研修が始まり、壁にぶつかりながらも力をつけていく環奈
パーク閉園後に居残る不審な人影が担当区域にあらわれ、本社による違法な猟銃使用の疑惑ももちあがるなか、選考会当日を迎える
「エントリーナンバー27番、永江環奈さん……」
夢に向かって進む環奈が見つけた幸せとは
《「夢」を見て、「現実」を見る。けれど、その夢から覚めたとき、自分が生きる現実も、捨てたものじゃないと、少し信じられるようになる──。青春とはその繰り返しで、これこそが成長小説の醍醐味だと思うのです。》──藤田香織「解説」より
『ミッキーマウスの憂鬱』から16年
前作の主人公や『マジシャン』『イリュージョン』のヒロインもキーパーソンとして顔を出し、松岡ワールドが堪能できる書き下ろし青春小説、2021年10月刊