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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
続篇あるということで読んで見た。純が大阪に行って新たな生活を始めるし、東京に残った紗枝たちが大阪にやてくる。正直余計に感じてしまった後日談よりも、ミスター・ファーレンハイトの物語の方が全然読めた。
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前作と異なり、様々な登場人物の視点から物語りが進んでいる。
自分とは全く関係ないような関係あるような不思議な感覚を味わう。
読んでいると苦しくて切なくて泣きそうになるけど、どこかわかってもらえたような感じもする。
特殊性と普遍性を併せ持った良作!!!
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最後のお話が悲しすぎて、それまでのメインのお話(再会について)吹っ飛んだ。
きっかけさえあればいつでも死ぬ準備はできているのかもしれないとおもった。
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心の中のツッコミ?ボケ?が面白すぎてたくさん笑った。
大阪弁なのでテンポが良い。
同性愛をどう思うか?
大きなテーマ。
ファーレンハイトの話が壮絶で凄まじい。
中学生なのに、考え方が大人。
もう、番外編なのに、こっちがメインだった。
苦しくて、想いが大きすぎて、涙が出る。
「ただ人を好きになっただけ」
靴を履かずにタクシーに乗るって。
よっぽどだよ。
結末はそれ以上のことだった。
細川さん、草を抜いてキレイにしてくれてありがとう。
忘れられないすごい話だと思う。
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同性愛を通じて、人間ひとりひとりがどれだけ尊い存在かを感じられる。
前作で悩んだ主人公も含めて、今作の方が爽快な内容になっている。
同性愛に引け目を感じなくていい。
認めて変わらずに接する友達に心打たれる。
普通通りに接すると考えること自体が普通じゃないんだよな、、
と思いながら読んでいた。
認められて元気に過ごしている主人公と、自殺してしまったミスターファーレンハイト。
周りの人の差で人生がこんなにも変わってしまうのか、、
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実写化もされた原作本。2冊続けて読破。
ゲイであることを隠して生きる、高校生の純は、クラスメイトのBL好きの女子、紗枝に好意を寄せられ、告白をされる。
純には妻帯者の中年の恋人がいるが、結婚して家庭を作るという「普通の幸せ」も諦められない。そして、思い切って、紗枝と付き合うことにするのだった。
純の一人称で物語は続いていく。
クラスメイトの男子の小野にゲイであることをバラされて孤立し、思い悩むシーンは辛かったけど、純の幼馴染の亮平は、いつも純のことを明るく支え、とっても素敵な友達。とにかく良いヤツです。
紗枝も、純がゲイであることを知り、ショックを受けるけど、それでも優しく寄り添う。好感の持てる女の子です。
続編の「再会」は、純が大阪に転校してからの物語が中心。純のことを好きになるゲイの明良やクラスの友達、一方亮平に告白されつつも保留にする紗枝の物語も描かれ、明良と紗枝、交互の一人称でほぼ進んでいく。
純のことを客観的に描かれていくのは面白いと思ったけど、大阪のノリや関西弁がキツくて、下品に感じることも多々あった。「再会」のほうがコミカルな毛色になっていて、本当に同じ人が描いたのかな?とも思ってしまった。
そして、こちら映画化された作品も同時に観ました。原作からは若干設定が変えられていたけど、純くんの繊細なイメージ、神尾楓珠くんドンピシャでした!素晴らしかった。山田杏奈ちゃんも良かった。神尾楓珠くんと今井翼くんの性描写も若干あり、驚いた。でもあまりいやらしくなかった。
特別BL好きなわけではないけど、この前Netflixで見た「ハートストッパー」という海外ドラマは面白かったな。次のシーズン配信待ちです。
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前作からの続きからの話。
純とさえちゃん、良平、小野くん、ケイトさん、誠さん、新たに出てくる純の転校先の人間模様、
みんながそれぞれただ高校生で、大人で、葛藤しながらもそこにあるものを当たり前に愛していく光景が想像できて、前作よりも微笑ましく読めた。
しかし最後のミスターファーレンハイトの話がもう、辛くて辛くて、彼が死ぬ最期のその時まで見届けてるみたいでもう涙が止まらず。。。
純もあきらも九重くんも決して何も無く今の環境を手に入れたわけじゃないし、これからも誰かの心無い言葉や態度に傷つくこともあるかもしれないけど、
ミスターファーレンハイトや兄ちゃんにも少しだけこの境遇があれば、もう少しだけでも救われながら2人とも生き抜けたのかなと思ってしまう、、
最後までミスターファーレンハイトと兄ちゃんの本名が出てこなかったのが、2人の孤独を象徴してるようでそれも悲しかった。
QueenのToo Much Love Will Kill Youがこの2人にあまりにも合いすぎて悲しすぎて、久しぶりに本読んでここまで泣きました。。。
「人を好きになった」「それだけだ」がどうか、みんなの当たり前になりますように。
みんなに読んで欲しい、わかってほしい、
でもこの本がなくてもいい世の中になってほしい。
本当に辛すぎるので、track3を最後に残してbonustrackを間に挟んで読みました……
読後感良くしたい方はbonustrackは間に挟むことをおすすめします……
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再会とタイトルにあるように前作の続き。
前半は前作で出した結論が間違いじゃなかったと思えるような造りになっていて大阪に転校した主人公のその後が複数人の視点で描かれている。
ひとりひとりの単純さと悪人ではない感じが救いを感じる。
後半は前作での重要人物だったミスターファーレンハイトのお話。
これは前作の時間軸で話が進んでいくので彼の結末を知っている状態で読むことになるんだけど、知ってるからこそ読んでいるのがしんどい。
救いがない・・と思う反面、きっとこういうことも実際に起きているのだろうなとも思う。
前作が問題定義、今作がそこからの光と影を描いているように感じる。
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2019年にNHKで『腐女子、うっかりゲイに告る。』のタイトルでドラマ化された『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』
その後の彼らを追った物語。
大阪に転校した安藤純はいきなりクラスメイトの前でゲイである事をカムアウト。
その堂々とした態度に彼の成長を感じ嬉しくなる。
元カノ・紗枝との再会シーンはまさに青春。
作品内で姿を見せずとも、一際存在感を放っていたミスター・ファーレンハイト。
彼の壮絶過ぎる過去を描いた番外編はひたすら苦しい。
例え彼らの事を受け入れる事が不可能でも排除する世界は間違っていると言い切れる。
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前作の後日談。
前作は苦しい描写も多かったが、今作は軽い印象 (ミスター・ファーレンハイトの過去編を除く)。
各キャラクターの心情がかわるがわるコミカルに描かれている。ファン向けの続編。
前作がとても好きだったので、私ももちろん楽しめたが、前作できれいに終わっているため蛇足な気もした。
純たちの後日談でほっこりする一方、ミスター・ファーレンハイトの過去編は壮絶だった。後日談より過去編の方が好きだった。
何かひとつでも違っていたら、もっと救いのある結末だったかもしれないのにと思わずにはいられなかった。
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「望むように育つ子しか愛さない親」、一番の不幸はこれなんだよ。前作でかなり重要だったファーレンハイトの過去編は辛すぎて咀嚼しきれないな。
誰が好きだろうと、どういう風に生きようが歩こうが、自分が自分に向ける感情葛藤、自分で自を追いつめたら落ちるところは一緒なんだな。自分で自分が気持ち悪くてしょうがなくなる気持ちもよく分かるしあるし。でもちゃんと抜け出せる答えがあって再会に登場する人物達は…ただ一人を覗いて…ちゃんと騒がしく進んでいくんだ。あとは直哉に幸あれ!
除くただ一人、暴走腐女子な後輩はあれだな、「年を取って感情思考にブレーキが利かなくなったわけじゃなく、最初からそう言う人」ってやつだな。そのまま順調に成長したら、ただの迷惑なおばさんで老人。
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直哉くん、幸せになってほしいなぁ。
他人が引いた線に沿って生きることで苦しくなるというくだり、彼らほどではないけれど、自分も身につまされる部分があり、その線を軽やかに変えたり越えたりして生きていけるようになりたい。
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前作の続きで純の大阪での新生活の話。
新しいクラスメイトや生活の中で心の成長が登場人物達にあるのが素敵だった。
五十嵐が純の元交際相手を勘違いしたり、ゲイだけどクラスメイトの女子に告白されたり、恋愛って難しいなと思う所も沢山あった。
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続編
大阪へ引っ越した先でのお話
登場人物が関西人になった事もあってかお笑い要素強めで、鬱々としたらパートも無く、爽やかな青春物語でした
最後の章は前作で登場したファーレンハイトのお話
大阪編とは180度変わって苦し過ぎる内容
違うのは友達がいたって事かな
と思いつつ引き金になったとは友達の反応
もちろん異性であったり、同性からの好意、異性からの好意、等の違いはあるし
そもそも友達、っていうか友達になり得たという感じかな
事があってからの時間ってのもあるし
前作で母さんが僕から父親を奪ったから〜という吐露がありつつ、今作では居ても〜、という事だったり
結局MECEでは片付けられないのが人間関係=人生だよね
答えが出ない、っていうか無い、てか人それぞれ
前作でなんとなく丸く収まった様に見せかけて
問題をふっかけてきた
作者には答えが出てたんだろうか
いや、出てないんだろうな
もっと読みたかったですよ
読み直して、「〜苗字しか入れてないの、ワザとだったりします?」の意味に気が付いてしまった
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ドラマを観た後、前作を読み、その後映画も見ました。
なんかこの話が好きなんだよね。安藤純くんの醸し出す雰囲気がはかなくて。
なので本屋でこの続編みつけて、レジに行くまで早かったわ。「続編あるやんー!!」って心の中で叫んだわ。
安藤純くん、大阪に転校してからからの話。
最初にカミングアウトして、クラスにうけいれられる。そしたら隠れゲイの同級生、五十嵐明良がびびった。
明良のセフレで隣のクラスの九重直哉は、純をみて自分もカミングアウトする。
明良は無理。でも、その堂々たる純を正直一目惚れしてしまった。
高校生の明良はそれも処理できず、結局純に嫌な事を言ってしまう。
なんやかんやあって、最終的に二人が付き合う話。
と、
東京に残された?三浦さんと、三浦さんが好きでずっとアタックしている明良の幼馴染の高岡の話。
そこに,前作ラストの「私らBLが好きでーす」と終業式で演説した事てファン?のような後輩腐女子の相原莉緒が、空気読めない系オタクで困る話。
たまにいるよね、どこでもかしこでも、BLの話するやつ。校内放送で毎週やられたんじゃ、例えば他にもいるであろう同性愛者の生徒がしんどくなってしまう。そんな配慮もあったもんじゃない。
それに対する高岡の秘策が笑った。ナイス高岡!!君なら三浦さんを任せられるよ!
さらに、三浦さんと高岡と、小野くん(前作で純くんが飛び降りるきっかけを作った子)と一緒に、純くんのいる大阪に会いに行く。
純くんの恋人になった明良は、どうやら東京からくる友だちの仲に元恋人がいると知り、高岡だと勘違い。
敵意剥き出しで迎える。
まだ純くんへの思いが残ってたよ、っていう三浦さんが辛かったし、それを受け止める高岡くんはやっぱえぇ男だった。それに比べて明良は器が小さすぎて、純くんを任せられん!って思った。
そして,ボーナストラックとして
『Too Much Love will Kill You』が辛かったー。
名前がずっと出ない主人公。友だちとかは出てくるのに。
14歳、中学生男子。従兄がすき。
ってのでもう、
あーーーこれ、Mr.Fahrenheitだぁー。って分かったらもう結末は前作に出てるので,そこに向かうしかない物語。
彼はゲイだったのか、ただ従兄その人が好きだっただけなのかは分からないけど、周囲の理解のなさ、とくにこの親はどんどん子どもを追い詰めていくのか苦しい。会いたい,会いたい。
細川さんという女の子が彼を好きで、だから彼の恋を助けてあげようとするのだけが救い。
これはあかん,泣く。と分かってて、泣いたらあかんところで読んでたけど止められなかったわ。泣いたわ。嗚咽は我慢した私、えらいわ。
Mr.Fahrenheitの分まで、純くんは幸せになってほしい。
相手は明良じゃなくてもいいよ(笑