私は選ばれない

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：マロ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

｢どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます2｣のスピンオフ。
同じ世界観でキャラも時間枠も一緒なので、両方読むと「なるほど、この裏側で…」となって楽しい。（読まなくても、独立しているので問題ないです）
この作者の書く、落ち着いてて色々LV高いのに恋愛には不器用な感じの主人公が可愛くて好きです。

｢どうせ捨てられるのなら～」は色々事件が起きて（キャラが起こして）先が読めないハラハラ感が楽しかったですが、今作は、心理描写が丁寧でゆっくり熟成させていく「大人の両片想い」でした。
世界観が同じでキャラもブレていないのに、全く違うタイプの小説を読んだという印象です。

ヒロイン視点とヒーロー視点があり、二人のすれ違いを知っているのは読者のみ…という両片想いの醍醐味が生かされています。
結末は読めるしエピソードの積み重ねが弱いですが、個人的には、読んでて気持ちが置いてけぼりされず、読後感が良くて好きです。
コミックよりノベルで読みたいタイプの本になっていると思います。

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：おはな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

父親は妹をかわいがり、婚約者は妹に盗られ、新たな婚約者には好きな人がいる、自分は誰にも選ばれず、運命の神に見放されていると思っているヒロイン、クロエのお話。
元婚約者に捨てられたお陰で、格上の婚約者レオネルと幸せになれるという展開。両方視点で、お互いぐるぐる悩む様子が分かって面白かった。
現代日本に生きる者としては、誰にも選ばれないなら一人でのんびり生きていけば良いと言ってあげたい。
スピン元はコミカライズされたものしか読んでないけど、読んでなくてもこの作品は楽しめると思う。

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：MIKA　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭から、何やら薄幸そうなヒロイン。
でも実はそんなヒロインを前から思っていた人がヒーローという典型的な展開なんでしょう。と、思っていたら違いました。
ヒーローにもずっと片思いの人がいて云々という展開。
どちらも最初に交わした約束に縛られすれ違い、焦れるお話でした。
が、この作者さんの前作｢どうせ捨てられるのなら～｣と比べたら、すれ違い加減が足りない感じ。
もちろん、違うお話なのだから違って良いのだけど、わりとアッサリ解決してる感が強かった。ちょっと物足りない。


｢どうせ捨てられるのなら～｣と同じ世界観のお話でした。
双方読み返すと楽しいかも。

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ミケ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「どうせ捨てられるなら最後に好きにさせていただきます」のスピンオフとあとがきで知り、元作品も読み、この作品がよくわかりました。
固有名詞は出て来なかったもののレオネルの独白部分で何を拗らせているのか、何となくしかわかりませんでした。
元作品を読んで納得。クロエを知る前の想い人は王太子妃となった女性。王太子とは親戚で3人は幼なじみ、ヤンデレは家系。ただ王太子ほど分別は求められないけれど優秀で嫡男ながら既に王太子を補佐。
可愛がられて育ち、乙女心も持ちつつ魔術を使い、肝の座った王太子妃に比べ、クロエは生真面目な上、いつも自分は選ばれない、と
自信がないタイプ。だからこそ王太子妃から友人としても慕われている訳ですが。
強烈な個性のレオネルには丁度お似合いな気がしました。作品中のエピソードが元作品を読んでいた方が理解しやすいので余裕があれば元作品を先に読むのがオススメです。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：coco　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公のクロエがとても魅力的でした。
妹に最愛の婚約者を取られて、落ち込むクロエに結婚話。しかも相手は社交界の花形レオネル。こっちも訳有りっぽいけど、ふたりの会話のテンポが良く毒も含みながらも楽しんでるのが良かったです。
レオネルはいつクロエの気持ちに気づくのか？