商品説明
「国語は冒険だ」と言われたら,驚きませんか? 国語には,未知の世界や存在が溢れています.危険を恐れず踏み出せば,新しい自分,他者,言葉との出会い,そして成長への機会が待ち受けています.学ぶ意味や楽しさだけでなく,国語を使ってどう生きるかを,「冒険」をモチーフに語ります.
目次
- はじめに
- 第一章 国語は冒険の旅だ(渡部泰明)
- 願いは,何?/国語って何を勉強するの?/虹の根もとを探す人/なぜ偶然なのか/境界という場所/冒険者,登場/僕なんていらない!?/八橋という異世界/言葉を武器にせよ/言葉の魔力/すみだ河の都鳥/昔の日本列島はどんなイメージ?/境界の空間/都鳥,現る/命の,危うさ/感動が壁や殻を取り払う
- 第二章 言葉で心を知る(平野多恵)
- わたしの心は,どうやったら見える?/占うって何? 隠されたものをあらわす/言霊の力 歌の呪文とお告げ/こんなふうに占った 室町時代の和歌占い/占う前に大切なこと 〈問い〉を立てる/和歌占いにチャレンジ!/歌を読み解く 見えない心と見える景色/心と言葉の深い関係 「むかつく」と「かわいい」の向こうへ/正解は一つじゃない そして冒険は続く
- 【コラム】「文法を勉強してどうなるの?」前編
- 第三章 他者が見えると,自分も見える(出口智之)
- なぜ国語で小説を学ぶのか?/物語の裏側を読む/「山月記」の謎 発端/種本「人虎伝」と中島敦「虎狩」/李徴は・うそをついている!/人はなぜ・をつくのか?/文学者,李徴/小説から人間を理解する/柔軟な発想力を養う/他者が見えると,自分も見える
- 【コラム】「文法を勉強してどうなるの?」後編
- 第四章 言葉で伝え合う(田中洋美)
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紙の本
「文学」と「情報」の切り分けに悩んでいる現場の教員にぜひ読んで欲しい一冊
2022/12/09 18:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、「国語」という教科で「文学」をどう扱うか、熱い議論を呼んでいる。冒険には未知の世界や存在への憧れ、出会いがある。そして学びとは「成長」すなわち、自分という存在の危機を経て新しい自分になる事。国語とは、冒険の旅だ。危険を恐れず一歩を踏み出そう。格好良い装丁は、もちろん平澤朋子さん。『山月記』の「裏の物語」についての第3章がなるほどと思わせる。書かれなかったこと、語り手の「嘘」など、小説を読む面白さがわかりやすく説かれている。活字が大きめで、老眼にも〇。
紙の本
読みやすい章・読みにくい章ありのアンソロジー
2021/09/12 08:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
延べ5人の国語学者が集い、各1章ごと著したアンソロジー学習新書です。
個人的に読みやすい章、読みにくい章がそれぞれありました。各章とは別にコラムが閑話休題で掲載されており、私はこのコラムが最も読み応えがあり、国語の勉強になりました。