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生命知能と人工知能 AI時代の脳の使い方・育て方
著者 高橋 宏知
これからのAIの時代、私たちの脳(生命知能)とAIの違いを知れば恐れることはない。私たちが豊かで幸せな生活を送るためのヒント満載の「希望の書」。池谷裕二氏も瞠目。これから...
生命知能と人工知能 AI時代の脳の使い方・育て方
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商品説明
これからのAIの時代、私たちの脳(生命知能)とAIの違いを知れば恐れることはない。私たちが豊かで幸せな生活を送るためのヒント満載の「希望の書」。
池谷裕二氏も瞠目。これからの学びの核心がここにある!
「ただの流行に乗った人工知能の本と思うなかれ。知能の本質、脳の本質を鋭く抉る異次元の一冊だ。
『自分』の動作原理に興味のある人は手にとってほしい。生き方のヒントさえ見つかるだろう」
これからますますAIがわれわれの日常生活に実装される時代、私たち人間がこれからも豊かに幸せに生きるためにはどうすれば良いのか?
そのためにまず必要なのは、私たちの脳とAI、それぞれの特質をよく知ること、
そして、私たちの脳の特質を生かした知能=生命知能を成長させることだ。
最新の知見をもとに、生命知能と人工知能の違い、生命知能を支える意識の働きを解説、
生命知能を成長させる脳の使い方、育て方のヒントを提示する。
【本書の内容】
序 章 人工知能化が進む日本社会
第1部 私たちの脳と計算機
第1章 脳という巨大な情報システム
第2章 「進化」から見る脳
第3章 脳は勝手に動く
第2部 知能とは何か
第4章 生命知能を創る
第5章 知能はどう育つか
第3部 知能を支える意識
第6章 意識とは何か
第7章 人工知能は芸術作品を創れるか
第8章 意識が科学と宗教を生んだ
終 章 強い生命知能と豊かな意識を育てるために
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紙の本
人工知能全盛の今こそ、人間の脳(生命知能)をいかに使うか、という点にフォーカスした1冊
2023/12/06 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は工学部の研究者の視点から見た人工知能と、人間の脳(本書では生命知能と表記)との比較、そして人工知能の性能がますます向上する中で、人間はいかに自分の脳を使えばよいのか、という指針をまとめたものです。
著者は、「人工知能=目的とルールを定めた中で、効率化、最適化に特化したもの」、「生命知能=様々な用途と目的に対応できるように効率化よりも多様性を重視したもの」という一貫した視点で両者を比較していきます。そもそも目的とする機能が異なるのですから、何も人間が人工知能の得意とする分野で競おうとする必要はなく、人間(生命知能)にしか成しえない事を忘れなければ、人工知能と競合することなく生きて行けるというのが著者の考えです。
人工知能の及ばない領域として「自らルールと目的を定めて、自分で評価軸を作る」という行為が挙げられ、それをまさにトレーニングする場として、大学での研究、大学院での研究が挙げられています。
高等学校までは研究活動などに必要な基礎知識をしっかり頭に入れる必要があり、獲得すべき知識や技術が明確な状況ですから、「人工知能的な考えで効率よく知識が得られるカリキュラムで学習する。それをベースに大学、大学院でより多様性に富む研究に取り組んで生命知能をフルに活用する」、との著者の見解は、私にはスッと入ってきました。中学、高校のとき「こんな勉強が何の役に立つの?」という疑問を誰もが一度は感じると思いますが、まさにその回答が本書の述べるところです。
数学や理科は特にそうですが、いくら独創的な研究をしようとしても、最低限理解しておくべき定理や公理などは理解して記憶して、使えるようにしておく必要があるでしょう。私自身も大学院での研究に携わる前、その分野の基礎知識を習得する期間を設けていただいたように記憶しています。
文系の方にとってはかなり理屈っぽい印象も受ける方も多いかもしれないですが、理系の方なら共感できる部分がかなり多いのではないでしょうか。