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電子書籍
残夢 大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯
著者 鎌田 慧
100余年前、明治天皇の暗殺を企てたと、幸徳秋水ら12人が刑場の露と消えた「大逆事件」。身に覚えのない罪を着せられ、被告26人の「最後の一人」となって戦前・戦後を生き抜き...
残夢 大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯
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残夢 大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯 (講談社文庫)
商品説明
100余年前、明治天皇の暗殺を企てたと、幸徳秋水ら12人が刑場の露と消えた「大逆事件」。身に覚えのない罪を着せられ、被告26人の「最後の一人」となって戦前・戦後を生き抜き、無実と再審を訴え続けた坂本清馬。しかし、一徹で一刻、高知の「いごっそう」坂本は、23年もの獄中生活に耐えつつ、何度も何度も上申書を提出し、ひたすら無実を訴える。大逆事件は、治安警察法ができ、軍事大国に向かう時代のフレームアップだった。秘密保護法と集団的自衛権行使容認で、当時と似た空気を纏いはじめた今、坂本の生涯は我々の道標(みちしるべ)として強い輝きを放つ! 事件をでっちあげて、時代の風潮を変える「国策捜査」はこのとき始まった。検察腐敗の原点を抉る! ヒューマン・ドキュメンタリー。
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紙の本
司法は戦前の過ちを正そうとしない
2020/02/21 19:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「大逆事件」は、被告全員が死刑になったと思っていました。
ところが、「恩赦」で罪を減じられ、のちに出獄した人がいたんですね。
鎌田慧『残夢』には
「大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯」という副題があります。
その副題通りの内容です。
「大逆事件」は暗黒時代の冤罪裁判で、
それ自体腹立たしくもあり、暗澹たる歴史ですが、
もっと衝撃的なのは、戦後の再審です。
新憲法の下、民主国家になったはずなのに、
司法は戦前の過ちを正そうとしない。
籠池被告が国策裁判だと叫んでいたのも、
あながち的外れではないようにも思えます。
一国の宰相とその取り巻きの明らかなウソを
マスコミも追求しないし、
司法は完全に内閣に屈服している、
そんな現在に、読まれるべき本です。
紙の本
そんなに重要人物ではないが、その存在感が凄くある
2017/08/04 23:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは日本近代史上最悪の思想弾圧事件「大逆事件」で死刑宣告され、翌日に恩赦により無期懲役に減刑された12人の内の一人、坂本清馬のドキュメンタリーである。坂本清馬は、そんなに重要人物ではないが、その存在感が凄くある。大変興味深い人物である。