増補 現代美術逸脱史 ──1945-1985
著者 千葉成夫
「美術」とは何かが問い直される時代にあって、日本の美術家たちは、どのような思想のもとにいかなる創作活動を展開してきたか。具体、ハイレッド・センター、もの派、美共闘、ポスト...
増補 現代美術逸脱史 ──1945-1985
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
「美術」とは何かが問い直される時代にあって、日本の美術家たちは、どのような思想のもとにいかなる創作活動を展開してきたか。具体、ハイレッド・センター、もの派、美共闘、ポストもの派……。戦後40年の日本美術の流れを跡付け、欧米の模倣でもなく、伝統への回帰でもないその逸脱の軌跡の中に、日本固有の「美術」の萌芽を読み取っていく。作品や展覧会をもとに論じるだけでなく、針生一郎、宮川淳らの批評や、李禹煥ら作家の思想も追った。「類としての美術」を提唱した鮮烈な批評にして画期的通史、およそ100頁の増補を加えた決定版。
目次
- 序/第一章 「具体」─アンフォルメル─「反芸術」/はじめに/I 批評の推移/「具体」の等閑視/アンフォルメル・ショック/東野芳明/針生一郎/宮川淳/II 「具体」とは何か/運動としての「具体」/表現過程の自己目的化/アンフォルメルへの移行/III アンフォルメル/IV 「反芸術」のとらえなおし/「反芸術」論争/九州派/読売アンデパンダン展とネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ/「反芸術」の意味/第二章 一九六〇年代/はじめに/I ハイレッド・センターから「環境芸術」へ/高松次郎・赤瀬川原平・中西夏之──結成/「作品」はどこにあるか/日本ポップ・アートと境界領域の美術/「環境芸術」とは何か/II 日本概念派/美術状況の極限化/松澤宥・高松次郎・柏原えつとむ/グループ「位」/第三章 「もの派」/I 「もの」の位相の展開/「もの派」の背景/李禹煥の役割/「もの派」の成立/「真正もの派」から「もの派」の拡大へ/II 世界とのかかわりの思想/李禹煥/菅木志雄/「もの派」の達成と限界/第四章 一九七〇年代/I 美術学生の反乱/「美共闘REVOLUTION委員会」/美術の根源的な制度性/美術の喪失/II 類としての美術/西欧の論理/日本の現実/歴史的検証/プラークシスへ/III 美術の現在/絵画・彫刻への回帰/ニュー・ペインティング現象/終りなき現在/増補 この先へ/増補へ/『現代美術逸脱史』から『未生の日本美術史』へ/状況/空白の時代を生きる/振り返って/I 「もの派」の展開と変容/関根伸夫──突破口/李禹煥──点と線の先の絵画へ/吉田克朗──身体の絵画へ/小清水漸──ものの実体を見せること/菅木志雄──空間=時間のたて・よこ/II 「ポストもの派」の展開 1/戸谷成雄──見えない彫刻を捉える視線/遠藤利克──空洞を求めて/堀浩哉──絵画の底に触れたい/辰野登恵子──心の闇の中から/真島直子──いのちの広がり/III 「ポストもの派」の展開 2/「ポストもの派」に続いて/川俣正──場力本願/中村一美──ある〈A〉の絵画/小林正人──それはさ、やっぱり光なんだ/IV 「いま」のあとさき/「ポストもの派」以降の新世代──下天の内をくらぶれば/新しい世代/福岡道雄──力を抜いてさり気なく/註/あとがき/文庫版あとがき/文庫版解説にかえて(光田由里)
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む