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投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんといっても表題作です。
江戸川乱歩の短編の中でも一二を誇る超名作です。
衝撃的であり、情感に溢れています。
話としての「短さ」が強烈な効果を生み出しています。
日本人ならば一読必須の作品だと思います。
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投稿者:春の三番 - この投稿者のレビュー一覧を見る
寡聞にして存じ上げなかった江戸川乱歩の『芋虫』
一部の性癖を拗らせていらっしゃる方には是非お読みいただきたい。
夫の身に降り掛かった不幸に対し憐れみをもたれつつ称賛されることである種の承認欲求が満たされた女が抱く、立派な軍人であった夫を結果として貶めている背徳感、加虐欲求。
そしてそれに対する夫の行動。
良い男というものは、芋虫のようになってもイイものですね。
良い本に出逢えました。
異形の世界に墜ちていく
2019/12/31 16:31
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争で四肢を奪われた兵隊と、その妻との関係を描く「芋虫」に圧倒されます。何処までも墜ちていくような背徳感と、夫婦が住む離れ座敷が忘れ難いです。
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あぁやっぱり乱歩の短編大好き!
「双生児」はポーの「ウィリアム・ウィルソン」からきてるのかな?
話の内容はもちろん違うけど、一瞬フラッシュバックした。
あと「夢遊病者の死」は「アッシャー家の崩壊」となんか違う話を掛け合わせたような印象があるなぁ。
乱歩コンプリート(明智さん以外)するぞー☆
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小6の時に初めて読んで、ちょっと人間が変わった作品です(爆)。
人間椅子もそうなんですけど、初な少年が読むと人格に少し影響が出る作品・・?マジで!
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表題作「芋虫」が恐ろしすぎる。怪奇趣味と芸術性をここまで追求したこの作品、恐いのに読み進めずにはいられない。それなのに決してクドクドせず、サラッと読める。この表題作で、やはり女は強(こわ)いと思った。
「赤い部屋」「双生児」「人でなしの恋」が好き。
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救われない。
この物語に「芋虫」とタイトルをつけた江戸川乱歩は、本当に残酷だなあ、と。
極めてグロテスクで美しい。
最後のオチが恐ろしすぎて読み終わった後しばらく放心状態でした。
でも嫌いじゃない。
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悪趣味ぎりぎりですが、ぎりぎりのとこで踏みとどまっててすごい綺麗。
『芋虫』で時子に目をつぶされた夫・須永中尉が痛がってるのを「踊ってる」と表現したことで奇妙な気持ち悪さが増してましたね。
言葉の表現力ってすごいわ。
「ユルシテ」という時子のメッセージに答えて「ユルス」と記した須永中尉の心理が気になります。
あと個人的には『人でなしの恋』が好きでした。なんとも切ない。
夫の恋の相手が人形だったら、わたしも同じ行動しちゃうと思うな。
めっためたに壊す。それがどんなに夫にとって残酷な行動だと分かってても。
p185━ 人でなしの恋、この世の外の恋でございます。その様な恋をするものは、一方では、生きた人間では味わうことの出来ない、悪夢のような、或は又お伽噺のような、不思議な歓楽に魂をしびらせながら、しかし又一方では、絶え間なき罪の呵責に責められて、どうかしてその地獄を逃れたいと、あせりもがくのでございます。━
江戸川乱歩は初めてだけど、これからもっと知りたい。
収録作品
『芋虫』・・・元軍人で四肢を失いながらも奇跡的に命が助かった夫。その夫を献身的に介抱しながらも、夫を見るたびに暗いグロテスクな感情を募らせる妻。
『指』・・・超短編!アダムス・ファミリーの手だけの登場人物を思い出した。
『火星の運河』
『白昼夢』・・・白昼での妻の死体の隠しかたの演説。堂々としている・・・。
『踊る一寸法師』・・・切られた首は笑う。
『夢遊病者の死』
『双生児―ある死刑囚が教誨師にうちあけた話―』・・・完璧な計画なのに、痛恨の指紋ミス!
『赤い部屋』・・・完璧に疑われない方法で人を99人殺したと告白する男。さて100人目は?悪趣味な冗談。
『人でなしの恋』
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『踊る一寸法師』怖い。手品なのか本当なのか…やっぱり本当なのかな?あと『人でなしの恋』がなんだかちょっと切なかった。人形に恋した男の話なんだけど。
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とても有名な「芋虫」をこの前初めて読みました。
思ったよりも短かったのですが、匂いたつような陰惨でどろどろとした雰囲気がすごかった。
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なんという純愛作品
これほどゆがんでひずんで官能的で醜悪さと美しさが入り混じって混沌と化しているのに
どうしてそこでその言葉が出るの
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今までの人生でであった本たちの中で
最高傑作です。
「いとしい」の形は「ゆるす」と同じなのかもしれない。
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これまた好きな作品ですv
「芋虫」そのタイトル通りの男とその妻の女。
嫌悪から愛憎。八つ当たりから快楽へ。
憎らしく気持ち悪くおぞましく悦を得る。
××の文字がたくさん気になってしまいます(笑)
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やはり表題の『芋虫』はインパクトがある。
中学生の頃に読んだ記憶があり、ラストが古井戸に落ちて自ら、命を絶って終わるイメージがなく、草むらを這い回り逃げていく印象が強かった。
近代のお話よりは、このような設定はむかしむかしと始まるほうが怖いのだろう。『芋虫』はそんな昔ではなけれど。
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田中昭宇の表紙に一目ぼれして衝動買い。
芋虫とか、人間椅子とか、江戸川乱歩は少年探偵団よりも怪奇小説とかの気持ち悪い方が好き。
少年探偵団は原体験なんですが。