- 販売開始日: 2022/02/18
- 出版社: 晶文社
- ISBN:978-4-7949-7071-8
あわいゆくころ
著者 瀬尾夏美
東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美は、被災後の陸前高田へ移り住み、変わりゆく風景、人びとの感情や語り、自らの気づきを...
あわいゆくころ
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商品説明
東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美は、被災後の陸前高田へ移り住み、変わりゆく風景、人びとの感情や語り、自らの気づきを、ツイッターで継続して記録、復興への“あわいの日々”に生まれた言葉を紡いできた。厳選した七年分のツイート〈歩行録〉と、各年を語り直したエッセイ〈あと語り〉、未来の視点から当時を語る絵物語「みぎわの箱庭」「飛来の眼には」で織り成す、震災後七年間の日記文学。
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2011年3月11日からそこに住み、聞き取った瑞々しいコトバの記録
2020/03/10 22:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災以後、東京から被災地である陸前高田に暮らしの拠点を替えて、日々、そこに暮らす人々と街の移り変わりをまっすぐなコトバで語る。3月12日から翌年3月11日までを、1年目、2年目とカウントする章立てに、まずは微かに衝撃を受けた。作者は、震災のあったその日を、年越しの様に過ごす。おそらく、そこに住む人々もそうなんだろうなと気づく。例えば、明日、あるいは遠い未来かもしれないけど、大きな困難と一緒に生きなければならなかったときに、ここに綴られたひとびとのコトバや暮らしのあり方が、「先人の教え」のようになってゆくような気がする。