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道誉なり(下) 新装版
著者 北方謙三 著
室町幕府の権力は、足利尊氏・高師直派と、尊氏の実弟直義派に二分されていた。二派の激突は、もはや避けられない。幕府の権力闘争と南朝の動きを睨みつつ、打算で離合集散する武士た...
道誉なり(下) 新装版
道誉なり 改版 新装版 下 (中公文庫)
商品説明
室町幕府の権力は、足利尊氏・高師直派と、尊氏の実弟直義派に二分されていた。二派の激突は、もはや避けられない。幕府の権力闘争と南朝の動きを睨みつつ、打算で離合集散する武士たち。熾烈極まる骨肉の争いの渦中で、将軍尊氏はなぜ、佐々木道誉を欲したのか。対する道誉は、人間尊氏に何を見ていたのか――。
【目次】
第六章 花一揆
第七章 橋勧進
第八章 騒擾やまず
第九章 無窮
第十章 尊氏は死なず
解説 大矢博子
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紙の本
道誉の生きざまは、時代を生み出した。
2022/11/30 12:55
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐々木道誉という武将は、一筋縄ではいかない男だ。南北朝時代という定まらない世をもつ時代を、未来を見据えるわけでもなく、世が収まる姿を思い描く訳でもなく、今まで自分が立っていた場を壊そうと生きている。それが「ばさら」なのだも知れない。足利尊氏ととの友情のような張り合うような不思議な縁に導かれ、室町幕府の基盤づくりに関わっていくのである。室町時代当初から戦国時代であり、世の中のシステムを壊して作り直そうとする気運に満ちていたのではないか。道誉の生きざまが、まさにそうであった。