- カテゴリ：一般
- 販売開始日： 2022/02/25
- 出版社： 吉川弘文館
- ISBN：978-4-642-05275-7
近衛文麿
著者 古川隆久
昭和前期の政治家。摂関家嫡流の公爵家長男に生まれ、元老西園寺公望の側近や貴族院議長などをへて首相を三度務めた。「国民政府を対手とせず」声明や東亜新秩序声明を出し、国家総動...
近衛文麿
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商品説明
昭和前期の政治家。摂関家嫡流の公爵家長男に生まれ、元老西園寺公望の側近や貴族院議長などをへて首相を三度務めた。「国民政府を対手とせず」声明や東亜新秩序声明を出し、国家総動員法の制定、大政翼賛会の発足、日独伊三国同盟を締結させた。太平洋戦争開戦直前まで政治の中枢にあって、戦後、戦犯指名を受けて服毒自殺に至った生涯を描く。
目次
- はしがき／生い立ち（家系／父篤麿／一高・京大時代／近衛という人物）／貴族政治家として（パリ講和会議に参加／国論一致をめざして／満洲事変に直面して／首相就任を辞退）／首相となる（組閣事情／日中戦争の勃発／日中戦争長期化へ／内閣の大改造／東亜新秩序声明）／再び首相として（第二次内閣の組閣事情／第二次内閣の政策／新体制運動の展開と挫折／日米交渉）／首相退任後（東条内閣期／近衛上奏文／憲法改正に従事／戦犯指名）／おわりに／略系図／略年譜
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戦争へと国を導いた政治家
2021/08/01 09:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポピュリスト、優柔不断、無責任政治家と言われ昭和戦前史では重要な場面で三次にわたり総理大臣を務めた貴族政治家。その生涯を伝えている本は多いが客観的に述べている本はと考え辿り継いだ一冊。近衛の思想形成過程から政治家としての登場。
首相就任とその背景を周辺にあった人の日記や証言、新聞記事等をもとに考察している。近衛は社会主義を基礎として国家主義を持論とした国家社会主義者（平和主義者は死後作られた神話）。自由主義的全体主義者で異論の余地を許さない全体的色彩が目立つと。政党政治を見放し軍に賛同し政治の在り方として政党政治以外の方法を模索した政治家。昭和戦前史を理解するために必読の一冊。
