電子書籍
第二のデモクラテス
インディオの擁護者ラス・カサス最大の論敵が披瀝する,征服戦争是認論の精髄.布教への途を掃ききよめ,〈文明〉を持ちこむための征服戦争は是認さるべしとの彼の主張を支えたのは,...
第二のデモクラテス
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
インディオの擁護者ラス・カサス最大の論敵が披瀝する,征服戦争是認論の精髄.布教への途を掃ききよめ,〈文明〉を持ちこむための征服戦争は是認さるべしとの彼の主張を支えたのは,インディオを憎悪・蔑視する同時代の新世界植民者の眼差しであり,先天的奴隷の存在を認めるアリストテレスの理論であった.果たして,征服戦争は是か非か?
目次
- 凡例
- アポロギア
- フワン・ヒネース・デ・セプールベダが高名にして博学なセゴビア司教アントニオ・ラミレスの異論に答えて、戦争の正当原因を論じた自著を弁護する書
- 第一部
- 第二部
- 第二のデモクラテス 戦争の正当原因についての対話
- 序文 いと賢明なる貴顕テンディーリャ伯爵兼モンデハル侯爵であられるルイス・デ・メンドサ殿に捧げる献詞
- 第一部
- 第二部
- 解説
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
戦争は正当化できるのか?
2016/07/14 22:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Don Juan - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のセプールベダは、スペインによる中南米のインディオに対する征服戦争は正当であることを、ギリシア哲学やキリスト教(カトリック)の観点から論証しようとしています。現代においても主に欧米の観点から戦争の正当性が主張されていることを、本書を読んで考えさせられました。是非、セプールベダの論敵ラス・カサスの著作、特に「インディアスの破壊についての簡潔な報告」と一緒に読まれることをお勧めします。1550年代にこのような論争が繰り広げられたことが、大きな驚きでした。