紙の本
ほのぼのとしたお話
2022/09/20 15:12
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に何かすごい事件が起こるということもないのですが、不思議なお話の数々です。2つ目の短編「ローゼンブルクで恋をして」の東薔薇市は福山市のことでしょうか。岡山市と広島市のだいたい真ん中へんだし、福山といえば薔薇ですし。どなたか教えていただけるとうれしいです。
紙の本
不思議な短編集
2022/06/21 04:35
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族の多様な愛の形をちょっと不思議なスパイスを加え自然に描いた六つの短編集。失踪や死別など家族に生じた穴を残された者たちがどう受け止めるのか、キャラの性格の違いが出ていて面白かった。定義が不確かなモラハラをテーマに、自らの普通を世の総意だと思い込む親子の自己正当化物語『家猫』。表紙になっている白鳥と夫婦の長年の交流を描いた『ガリップ』は、白鳥の薄気味悪い狡猾さが誰より人間らしく恐怖を感じた。もう少し知りたいと好奇心と想像力を煽る絶妙なバランスで纏められているのがとても良かった。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
だけど、どれもヒトクセふた癖があります。自分的には、ガリップ、が印象的でした。主人公の陽子は、水田蘭という男性と結婚します。しかし、けがしているコハクチョウが住み着いていて……。そのガリップが……。なんか、コワイ
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表紙の可愛らしいイラストと違って、結構パンチの効いた短編集だった。
ほっこり感はゼロ。
「ガリップ」はもうホラーと言っても良いかも。
読後感はスッキリではないけど、読みやすかった。
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「家猫」「ローゼンブルクで恋をして」「川端康成が死んだ日」「ガリップ」「オリーブの実るころ」「春成と冴子とファンさん」からなる6つの短編集。
表紙の絵もタイトルもメルヘンで可愛らしく、恋愛や結婚がテーマのラブコメかな?と思いきや、必ずどこかで「おお!そう来たか」的な展開に、甘くほろ苦くそして心地良く裏切られながら一気に読了。
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色々な夫婦、家族の形が描かれた6つの短編集。
さらりとした文体で、とても読みやすいのだけど、内容はなかなか深い。
引きこまれて、一気読みした。
「ガリップ」がなんだか怖い。
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中島京子さんの作品は読み出すと没入してしまい、他のことが手につかなくなる。
この作品は、ちょっと不思議なファンタジーのような結婚にまつわる物語が6遍収録されている。
その6作品が、どれも短編とは思えない濃密な物語で、今進行しているその物語の中に入り込み、傍にいて眺めているような気持ちにさせられる。
ちょっとあり得ないようなシチュエーションでも、登場人物一人一人が丁寧に描かれているので、その心情のリアルさが心に沁み入るのだ。
2022.7
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6つの短編集。
著者の長編もさることながら、短編集も大好きだ。
今回も期待を裏切らず、満足だ。
昔の思い出、懺悔をもった人たちの話は重みがあり、魅力的だ。
「川端康成が死んだ日」は、時代は違うけれど、小さなおうちの匂いを纏ってる人妻のお話も惹かれます。
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【収録作品】家猫/ローゼンブルクで恋をして/川端康成が死んだ日/ガリップ/オリーブの実るころ/春成と冴子とファンさん
結婚と家族と、真実の愛をめぐる劇的で不思議な6つの物語とのこと。
どう生きたって自由、か。
「家猫」のバツイチ息子と母親、「川端康成が死んだ日」の父親みたいな人は、自分が間違っているとか全く思わないで生きていけるんだろうな。そういう人のほうが生きやすそうだ、現代であっても。
「家猫」は視点人物が変わるので、主観と客観の両方から見られて面白い。最後の人物がなかなか曲者で、いい勝負になりそうだが、彼女も自分を疑わない人みたいだな。
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表紙はかわいらしいが、なかなかに毒と捻りの効いた短編集。
表題作で語られる人生も相当なものだが、「ガリップ」の二人と一羽の関係など、どこで発想を得たものか。
映像化したら相当怖い。
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短編でどれもさくさく読めました。
最初はどういうことだろうって考えてしまうけどラストに「なるほど」と納得できる展開になっています。
表題の「オリーブの実るころ」と「ローゼンブルクで恋をして」が好きです。
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テーブルの上に乗せた食物を描く静物画が有りますが、この本は食物の代わりに結婚or離婚を、筆と絵の具の代わりに文章で描いた静物画という印象です。画家が描く植物が、瑞々しい果物だったり、ちょっと不気味な干物だったり、なんだか重苦しくてちっともうまそうじゃ無かったりするように、この本で描かれる結婚/離婚も、毒が有ったり、ホラーだったり、ホッコリしたり、ちょっと切なくてどこかユーモラス。
「結婚/離婚なんてxxxなのだ」的に結論を得る話では無く、様々な姿をじっくり手に取って、眺めまわして、楽しむ。そんな作品でした。
「家猫」「ローゼンブルクで恋をして」「ガリップ」「オリーブの実るころ」「春成と冴子とファンさん」の全6編
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「結婚」を基にする短編集。全てめちゃ良かった。私は白鳥との3人の生活をする「ガリップ」と「川端康成が死んだ日」が取り分け凄いと思った。異人の世界に連れ込まれた気持ち良さを感じた。
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結婚と家族をめぐる不思議でちょっぴり幻想的な6つの短編集。
装丁はかわいいけど、内容はほっこりしたり、しんみりしたり、怖かったり…読みごたえあり!
一番印象に残ったのは「家猫」と「ガリップ」
嫁、夫、姑の三者の視点から描かれていて、語り手が変わると、ここまで見え方感じ方が変わるのか~と驚きと怖さがあった。
そして「ガリップ」。
白鳥との三角関係…すごくシュールだけど、この発想も面白い!
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6篇の短編小説。どの作品も印象深く、描写がはっきりしていて読みやすかった。結末に悲しくなったり切なくなったり…いろいろな愛の在り方を知りました。