鬼人幻燈抄 ： 10 大正編 夏雲の唄

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鬼との戦いは、小休止かな。
鬼と人との寿命の違いで、幸せな時間の共有があっても必ず先に人は死ぬ。見送るばっかりでせつなくなる。新たな出会いがあってもまた別れ。時間はとまらない。
とうとう大正も終わる。

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戦う理由が薄れてきたので、日常のお話が入るようになった。なんかもう、いいかげんやめようかなと思いつつ惰性で読んでしまった。

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宇宙で一番好きな本をありがとう...
野茉莉も夜風も全部の話で伏線回収が凄い...
今回の話は特に、無くした過去でも大事だと思える、そして自分の糧にするみたいなのが強調されててグッときた！
向日葵にとっては甚夜が愛する野茉莉と一緒にいるの嫌だっただろうけど目線だけで後は何もしない所が、鈴音の子供のころと似ていてやっぱりそうゆう事なんだろうなって思った。
なんで向日葵ちゃんの気持ちに気づいてあげないの、これじゃ鈴音の時と全く同じじゃん！繰り返してるじゃん！！って思った。
向日葵ちゃん頑張って〜！！泣

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【収録作品】夏雲の唄／妖刀夜話／溜那の話／街の小さな映画館／老いも若きも

シリーズ第10巻。
現代編が挟まるので安心して読めるわけだが、もう大正か。葛野の集落の秘密がここで明らかになる。
現代編の挿話は穏やかな分、切なくなる。

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3巻からなる大正編の最終巻。前巻の南雲叡善の事件から2か月ほど経った大正十一年（1922年）から始まる。南雲叡善の企みを阻止したが、鬼哭の妖刀は、吉隠に持ち去られてしまう。

妖刀でパワーアップした吉隠が、1923年9月1日、関東大震災の最中に甚夜の前に現れた。狙いは溜那を化身に変えること。そして溜那を守るろうとする甚夜の前に現れたのは。

野茉莉と甚夜のエピソードは、もう一つのクライマックス。

新刊を読む前に、前巻を読むのがルーチンに。さあ、いよいよ昭和編へ。

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前巻で不気味に消えた鬼といったんは決着がついた、ような気がする。

現代と大正の行ったり来たりが私には少し煩わしいが、これは本当は効果的なんだろうな。

2022.12.29
199

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Audibleで聞いてますが、すんなり頭に入ってイメージ付きやすい文脈と毎巻泣ける構成なので、難しい本等読むより、普段溜まったストレスを発散出来る本、
普段読まない人へ本当オススメしたいです。

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甚哉と溜那の悲しい話から大正時代のキネマ館と館長の生き様。そのなかで「世の中はいつだって変わっていくから私達だけは変わらず今を思い出せる場所を残す」ここが印象深かった

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前回で大正編終了だと思っていたが、今回までだった…
野茉莉との再会で穏やかな時間が流れたのも束の間、吉隠に寄って、溜那が狙われる。
奪われた夜刀守はじつは義父母にまつわる刀で、人の思いを具現化する力があった。
大正編はみな納得の幸せとなり、平成へと続く。距離、時間と離れても繋がる思い。