紙の本
視野の広さ
2022/12/26 20:44
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
反田さんのショパンコンクール、拝見していました。
音楽家としての実力もさることながら、この本を読んで人間的にまだ20代だというのに先々の目標を見据えて歩まれていることに、今までの音楽家とは違った広い視野の持ち主だと感心しました。
何でも関東に拠点を置くのと違い、日本の歴史の原点としての奈良を音楽を元に集まる拠点として構想されているようで期待大です。
まだまだ若い彼、音楽で何か大きな事をやってくれるでしょう。
本を読んで彼の魅力が増しました。
紙の本
人生経験が音楽家を磨き上げる
2022/10/18 18:57
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
反町恭平が弾くショパンを聴きながら読みふける。どのような生い立ちでピアニストになり、どのようにしてショパンコンクールのファイナリストになったのかを問う気持ちで読む。愚直にして真摯な姿勢を失った者は、人生のチャンスは攫み損ねるという。彼の短い生きてきた時間からして豊富な人生経験が、お額かとして奏でる音色を豊かにして心を揺さぶるのだろう。彼のように「明日死んでも悔いがない生き方」が出来ていただろうか。目の前のことにより真摯に向き合い、問いかけ、生きていきたいものだ。
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ちがいが分かるようになりたい
2023/06/13 09:57
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノの演奏、クラッシックのコンサートなどの演奏を聴くと、どれも素晴らしいと思える。コンクールでの優越、それぞれの演奏での出来栄えのよしあしなどは、なかなかわからない。この本で、著者が語るいろいろなちがいや思いなんかを聴いてわかる・感じられるようになるにはどうしたらいいのだろう。
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音楽家・反田恭平のあの唯一無二の音はどのように作り出されたのか。彼の生い立ちや、これまでの経験が記されていて、とても興味深かった。
チャンスを確実に掴んでいく姿勢、チャンスをつかむための準備や生き方。チャンスが巡ってくる人はただラッキーなだけではなく、それ相応の努力と準備をしているのだと思った。
クラシックの未来について、やりたいこと、やらねばならないことも記してあり、きっと彼はこれを一つずつ実現していくのだろうと思うとワクワクする。
私は彼のピアノに心動かされクラシックを聴き始めた者ですが、全身全霊で弾く彼のピアノを、ぜひいろんな人に聴いてもらいたいな、と思いました。
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音楽の未来についての本。
天才が夢に向かって過酷な努力を重ねてつかんだ勝利。その過程を私たちに伝えて共有させてくれようとしているんですよね。でもまだまだ夢の途中ということもあって決意表明の書でもあるのですね。
昔の人が残した譜面を読み込んで解釈して再現する音楽家ってすごいなと。クラシックを落ち着いて聴いてみよう。ピアノのコンサアトにも行きたいです。
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彼の音楽はどのようにしてつくられているのか、彼のこれまでの人生を知ることが出来た。
「結局のところ、最大の敵は外部ではなく、自分の心の中に潜んでいるのだろう。」この一文にとても共感した。本番前に緊張してしまうのは自分の中に敵がいるということだ。それに打ち勝つことが出来なければ、最高の音楽はできないと感じた。
大きな目標を達成してもなお進み続けるそんな反田さんの人生を目標にしたい!
「人生とは、終止符のない音楽なのだ。」☺︎
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ネットの記事で本書のことを知り、気になって購入。
ショパンコンクールの音楽を聴きながら読みました。
私は普段、クラシックを聴くことがなく、クラシックのことはよくわからない人間なのですが、反田さんの演奏は別格で、動画の視聴を始めると、目を離せなくなります。わからないけれど、惹きつけられます。そしてピアノの音の豊かさに、気付かされます。
ひりひり焼け付くような切実さ、苦しさ、すべての経験を感情をのみこみ糧にしていこうという姿勢。私は音楽家ではないけれど、心に響くものがありました。
「全身の筋肉をくまなく動かして指先をコントロールしている」という言葉に、深く納得しました。
身体全体、奏者の情緒の動きが、音に、曲に、あらわれていくということ。
豊かな経験が、豊かな音につながっていくということ。
それはまったく別領域の私の仕事とも重なります。
私も私の領域で力を発揮していけるように、自分の生き方も大切にしていこうと思いました。
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大谷翔平選手が曼荼羅をつくって自らの将来を計画したように、反田さんも、非常にロジカルに自らの道をプロデュースされている。
ロジカルでありながら、エモーショナルであることも、自らバランスを意識的にとっているのが、特に彼の強みなんだと思う。
しっかりライバルに対しての悔しい感覚、リスペクトを持ち合わせながら、聴き手への誠実さを忘れない姿勢は、音楽家だけでなく、あらゆる事象でのプロフェッショナルを感じる。(それが3回もの情熱大陸の出演をオファーをされた所以だろう。)
・如何なる場所でも手を抜くな
どんな時も一期一会、全身全霊で演奏する
絶対に手を抜いてはならない
(タカギクラヴィア社長がパトロンになり、
サロンで演奏会をしていた。
コロンビアのディレクターが聴いていて、
CDの話に。)
・資金を貯めることは大事だけれど、
心無いピアニストになりたくない
資金のことに悩む日々を終わらせるべく
モスクワの学校を中退
・2020年ショパコンに向け、
ポーランドのワルシャワ音楽院へ
ピオトル・パレチニ先生に指示すべく、
公式Facebookから
バイオグラフィー(履歴書)と
YouTubeの鍵付き非公開ページに
ピアノコンチェルトと指揮振りの映像をアップして、リンクを送る
・2015年小林愛実さんがショパコンの最終選考へ。
2016年に反田さん自身は情熱大陸でとりあげられた。コンサートのチケットは売れていた。コンクールに出ることは、結果次第で、これまでのファンの信頼を揺るがすリスクもあった。
ハイリスクハイリターンでありながら、
挑まずに後悔して苦しむことを思い、逡巡に逡巡を重ね、決心した。
※30歳までという年齢制限も。
「反田恭平の、ノクターン」
「反田恭平はここにいるよ」
2015年はオーソドックスなショパンが多かった。2010年は個性的なキャラクターを強く打ち出すショパンが多かった。
2010年に近いと読んで、個性を大事にした。
・ショパコン1次予選、思うように弾けたものの
精神が不安定になった。
恩師にも、もうやめたいですもメールを書き、日本の友人にも泣きを入れた。
ゲシュタルト崩壊を起こしていたが、
1日半思い切って
ピアノを弾きたいと思うまで
ピアノから離れてゴロゴロして過ごした。
・ショパコン3次予選、最初の音、高すぎる理想を追うあまり、指が固まってしまった。マズルカを満足に弾けなかったが、気持ちを切り替えて演奏。
最終予選に出場できることになったとき、数々のレジェンドから連絡がくる。
ロシア出身のイゴール・レヴィットからは、
「君が今日のパフォーマンスを心の底から楽しめるように、祈っています。
あなたはファンタスティックなピアニストだ。
僕の全ての指を折って、あなたのために祈っています。」
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朝から一気読み
ピアニストは、経営者である
曲の構成力 自分自身のマネジメント
やはり賢い人が 一流になれる。
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反田氏がどんなふうにピアノと向き合っているのか、そのためにどんな努力をしているのか、芸術家とは何か、ということを知れるのではないかと思ってこの本を手に取った。これらの目的はあまり果たせなかった気がする。
彼の過去、ショパンコンクールへの挑戦の道筋、これからやりたい事、を通して、それらのことが感じられないわけではないが、もっと直接的な言葉で聞きたかった。
4章の「僕が世界で2位を取れた理由」の前半は、私が期待していた内容に直接触れようとしてくれている。
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2021年 ショパン国際ピアノコンクール 502人エントリー ファイナル12人
10月17日ショパン命日
3歳でヤマハ音楽教室~一音会 絶対音感
11歳でエチュード、幻想即興曲 骨折しサッカーをやめ、近所の桐朋学園音楽教室へ
指揮者になりたくて 桐朋女子高校 音楽科(男女共学)
2012年 高3で日本音楽コンクール1位 ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番
2013年 桐朋学園大学音楽部 特待生をやめ 9月 国立モスクワ音楽院 留学
予備科の1年間を経て本学科に首席で入学 学費150万/年 寮はボロボロ
2015年 日本コロンビアからメジャーデビュー 無償のコンサートがきっかけ
2017年 モスクワ音楽院を3年半で中退し、ワルシャワ音楽院へ
2018年 NEXUS設立
2019年 自主レーベルNOVA
2020年 有料オンライン配信
2021年 ジャパンナショナルオーケストラ 株式会社化
オンラインサロンsoliaitiade レッスン、チケット先行販売
音楽専門学校設立が目標
ショパンコンクール
1次予選 F難度のエチュードと聴衆向けのスケルツォ
1.ノクターン 2.エチュード 10-1 3.エチュード25-10 4.スケルツォ2番
2次予選 ストーリー性 ポーランドでのショパンの思い 明るい長調
1.猫のワルツ:ブーニンをブレイクさせた
2.マズルカ風ロンド:ポーランドへ感謝
3.バラード2番:自然の二面性 同じへ長調で動物/人間/自然界と飽きることなく
4.ポロネーズ:初めてオケと弾いた思い入れの曲
戦場のメリークリスマス エンドロール 本会場で収録し吹替えしたのが審査員
3次予選 初期から中期 大人のショパン
1.三つのマズルカ:マズルカの中でも難曲
2.ソナタ第2番「埋葬」:先の見えないコロナ禍
3.ラルゴ「神よポーランドをお守りください」:音が鳴るベンチで聞いた無名曲
4.ポロネーズ「英雄」:復活
本選 2位
ピアノ協奏曲第1番ホ短調:2年前演奏したボレイコ指揮ワルシャワ国立フィルと
ふくよかな体とサムライヘアに
過去2回の全曲リストアップ プログラム精査
コンクールルールブック「ショパンの新しい通訳者」
マイナー曲で新しいストーリー
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面白かった!!
人の人生を知るのは面白い。
これだ!と思ったものに情熱を注ぐ姿に心を打たれた。
自分にはまだ、これだ!というものがない。
人から見える自分、家族の期待、いろんなものに無意識に怯えており、安全な選択をする癖がついてしまっている気がする。
好きなことを嫌いになるまで打ち込んでいる人は、周りの心をも動かし、幸せにさせる。
なんと良い循環か。
わたしも反田さんのように貪欲で、挑戦的でありたい。
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現在28歳のピアニスト、反田恭平さん。
2021年、日本人として51年ぶりにショパンコンクールで2位を獲得。
テレビで観た反田さんは、軽妙なトークの愉快な人でした。
興味津々で読み進めたこの著書でわかったこと。
それは、音楽家としてだけでなく
スケールの大きな経営者としての能力も持った人だ ということです。
これからの音楽業界をどう盛り上げるかについての記述は感動ものです。
反田さんはまだ20代ですが、歩んでこられた人生は規格外。
まず、心肺停止状態で生まれ、「一度あの世から生まれ戻った」のだとか。
ご両親がクラシック音楽に興味をお持ちだったということではなく
たまたまママ友つながりで入ったのがヤマハ音楽教室。
音当てに非凡な才能を発揮したとのことですが、
目隠しをした手の隙間からのぞいてズルをしていたのだそうです。
でも、見つからずに覗くだけで音を当てるのはそれだけでも才能では?
反田さんは2歳の時からサッカーに夢中で、ピアノはお遊びだったとか。
11歳の時にサッカーで手首を骨折してサッカーを断念。
その後ピアノに集中されたようですが、手首骨折でピアノって大丈夫?
指揮者になりたいと思っていた反田さんは音楽科の高校を希望。
ところが、お父さんは大反対。
コンクールで1位を取ったら許すと言われて、1位の賞状を三枚提出。
高校では、金髪にビーチサンダルで通学されたという風雲児。
なかなか 愉快ですねぇ。
ショパンコンクールで勝つため、綿密な計画も立てられたようです。
49キロしかなかった体重を増やすために毎日ポテトチップスを1袋食べ続け
ショパンの柔らかい音を出すために筋トレをやめて脂肪を蓄えたとか。
髪を伸ばして後ろで結わえる「サムライヘア」にしたのは、印象に残すため。
選曲にストーリー性が伝わるよう、細心の注意を払った経緯も書かれています。
そして、この著書の中で最も感動的だと思ったのは
反田さんの クラシック音楽業界盛り上げ作戦。
まず、音楽家としては初めて株式会社を設立。
2020年には、緊急事態宣言よりも先にネット配信を始められたそうです。
今後は音楽に特化したアプリも開発したいそうです。
コンサート情報が、どこでも誰でも手に入れられ
ネット予約をしてQRコードで会場に入れるようにしたいのだとか。
将来はメタバースを利用してバーチャル・コンサートも実現したい。
6回に1回はタダになるような映画館が普通にやっているサービスも提供したい。
オンラインとオフライン双方で音楽業界を盛り上げたい…と。
読んでいるだけでも夢が広がってワクワクします。
音楽家として非凡な才能と努力の人、反田恭平さん。
彼の日本の将来を見据える目と、経営者としての実践力に胸が躍りました。
将来は外国から留学生が来たいと思うような音楽学校をつくりたいそうです。
現在、自らのオーケストラを拠点にしている奈良。
いにしえの都に、夢の音楽学校ができる日もそう遠くないかもしれません。
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次アクション:
いまは夢がなくても、
目の前のことをあきらめず、続けること。
最後に、ここまで手を通してくださった皆さんに伝えたいことがあります。
音楽家になろうが、何の職業に就こうが、生きることに対しての強い信念を持って歩むべきです。…けれど、雪が降ろうが、嵐が突然やってこようが、地番を固め、これを育てたいんだ、こういう人になるんだという信念を持っていれば、きっと芽吹く時がきます。」
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・どんな演奏会も手を抜かない。全身全霊で弾く。
・ショパンコンクール2時予選2.3日前に、気持ちと頭が一体化せずゲシュタルト崩壊してしまった。
→こんなにプロでもそういう気持ちのコントロールが効かなくなることがあるんだな…。表舞台では見せない顔がある。ショパンコンクール
・ワルシャワ予備予選では、今まで感じたことがない複雑な感情、虚しさ、悲しさ、絶望的なまでの虚無感に心を押しつぶされそうになった。タクシーで会場に向かう際逃げ出したい気持ちになった。
・小さい頃から母はよく「人は人だよ」と諭すのが口癖だった
・ミリ単位どころか
1ミリ以下の精度で指をうごかすために、肉体改造を行った。見えないところで全身の筋肉をくまなく動かして指先をコントロールしている。
食事の改善、筋トレも行った。
・実写版プーさん
立ち止まって自分を顧みる姿勢を忘れなければ、大人になってからでもいつでも童心に戻れる。
音楽以外の教養、文化、経験全てから学び、
クラシックに限らず他のジャンルから集客や運営の仕組みを学ぶ姿勢、
視野が広く、吸収力が強い。経験ひとつひとつしっかり自分のものとしていて、人としての深みがある。
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本書を読むまで反田さんと言うピアニストを知らなかった。ただ本書を読んでこんなすごい人がいるのかと驚愕した。
ピアニストの才能と合わせて企業家・経営者としての才能も発揮する。世の中本当にいろんな人がいるなぁと面白く感じる。
本書でらより記憶に残ったのは3歳の頃に出会ったピアノの先生から
「彼は本当に耳がいいので引っ越しでからも音楽は続けた方が良い」と言う言葉。
いつも思うが何かを成し遂げる人はどこかのタイミングで人生に影響を与える恩師のような人に出会っていると思う。
いつもこの部分は他責になってしまうが私はそのような恩師と呼べる人が誰もいない。
なのでその部分はすごくいつも羨ましいなぁと感じてしまう。
ただ先日姉と話をしていて思った事は学生の頃に出会う先生だけが恩師となるのではないこと。
姉は社会人になってから大原簿記に通い司法書士になったが、その大原簿記で出会った先生を今でも自分のありたいイメージの1つにしていた。
今度から姉は大学で法律関係を教える仕事を1つ増やすと話していたが、もともと大学で教えることを1つの目標としており、そしてその教える人物像を大原簿記の先生に重ねていた。
学生の頃にそのような人に出会わなくても(出会えなくても)社会人になって自分の好きを突き詰めていく過程で出会っていくはず。
私自身、他動的に活動をしているがきっとどこかのタイミングで出会ってそして自分の人生がさらに回転していくのであろうとはなんとなく感じる。
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ジャンル:産業・業界 トレンド
出版社:幻冬舎
定価:1,760円(税込)
出版日:2022年07月21日
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反田恭平(そりた きょうへい)
1994年9月1日、北海道札幌市生まれ。ピアニスト、指揮者。2012年、高校在学中に日本音楽コンクールで第1位に。2014年、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席で入学。2015年、イタリアの「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門で優勝を果たす。2016年1月のデビューリサイタルでは、2000席のサントリーホールでチケットを完売。2017年より、ポーランドのフレデリック・ショパン国立音楽大学(ワルシャワ音楽院)に在籍。2021年10月、第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位に輝く。2023年以降はドイツ・カナダ他、世界各国でのリサイタルが控えている。オンラインサロン「Solistiade」を主宰し、奈良を拠点にジャパン・ナショナル・オーケストラ株式会社を運営するなど、多彩な活動を展開している。
オフィシャルサイト
https://www.kyoheisorita.com
Twitter公式アカウント
@kyohei0901
Instagram公式アカウント
@kyoheisorita
YouTubeチャンネル
反田恭平 – Kyohei Sorita –
オンラインサロンSolistiade
https://solistiade.jp/
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/3118