紙の本
バブリーな香りを感じた。
2022/12/01 19:56
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬戸内の小さな個人所有の島、集められた一族、そこで起こる殺人事件、折しも台風によるえっ界の孤島状態、過去の事件の秘密、大掛かりな仕掛けなどなど、王道ミステリーってか、こういう雰囲気のミステリーってバブリーな香りがするなって感じで、ちょっと懐かしかったわ。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙イラストのような絶壁のある島の別荘で起こった殺人事件。ユーモアの要素はありますが、あんまり謎解きという感じではありませんでした。
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岡山のメイジが遺した二通の遺言状。一通目に従って一族の面々は瀬戸内の孤島・斜島に集められ、不穏な空気の中、もう一通の遺言状が開封された。翌朝、相続人の一人が遺体で発見されて…
本格ミステリーなのに、どこかコミカルな東川ワールドでクスリと笑いながら読み進めました。
探偵の小早川隆生と弁護士の矢野沙耶香が良いコンビで、小早川がヘッポコ探偵かと思いきや、割とできる探偵なのが驚きでした。
キャラ物ミステリーも好きですが、本格ミステリーも読み応えあって良かったです。
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瀬戸内の孤島、球形展望室を有する風変わりな館、一族が集められた中での遺言状開封、そして嵐の中での殺人と本格ミステリらしさがたくさん散りばめられている。
東川さんらしいいつものユーモアも健在。
タイトル通りの大がかりな仕掛けは実現可能かどうかは置いておいて、かなり楽しめた。
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東川篤哉ワールド。
ユーモアミステリーは好き嫌いが分かれるが、わたしは謎解きシリーズも好きなのでそんなに気にならなかった。多少のくどさは否めないけど。
謎解き目的でこの本を手に取ることはおすすめしない。こんなぶっとんでる結末を解ける読者は普通にいない。絶対無理。諦めて。
でもこういうぶっ飛んだ仕掛けもありだとは思う。
あくまで、謎解きをする側ではなく、傍観者として楽しむ本。
だからフェアじゃないとか、そういう話はしない。
この作者の目的は読者をびっくりさせて、「ありか、そんなんありか、、いや、まぁうん、筋は通ってる、、金さえあれば、、運もあれば、、まぁ、、うん」と言わせることだと思うから。
普通に読んで楽しかったけどてんこ盛りで少し胃もたれしたので☆3。
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『館島』を読んだ後に続けて読んだ。探偵は彼らの息子、あの軽薄そうなノリ、親譲りなのかと思いつつ。仕掛島というからには仕掛けがあるのだろうとは予想出来たし、抜け道はあるんだろうと思っていた。展望室の本のオブジェも何かの操作に関わっているのではないかと疑っていたが、こちらはなかなかダイナミックな仕掛けだ。最後に母親が息子を守ろうとする姿が切ない。
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穴多すぎでしょ
本格ミステリーは大好きだし、
少しくらいのあり得ないは許容するつもりだけど、
さすがにコレはちょっとなと思った。
音という概念も無さすぎ。
東川先生は、ユーモアミステリが持ち味と思うが、
やっぱりクローズドサークルの館物に一番大事なのは、
疑心暗鬼による緊張感でしょ
と俺は思ってしまう。
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今年、久々の長編作品『スクイッド荘の殺人』を刊行した東川篤哉さん。何と何と、年に2作も長編が刊行されるとは。本作は、2005年5月に東京創元社から刊行された大作『館島』の、実に17年ぶりの続編でもある。
続編といっても、舞台が瀬戸内海の孤島(違う島です)という以外に共通点は少ないが、前作に負けず劣らず大作であることは書いてもよいだろう。再現の困難さという点で、こちらの方が上かも。探偵役のやや軽薄な男は、前作の探偵役の…。
遺言に従い、瀬戸内海の孤島に集められた一族の面々と、若き弁護士、探偵。島に到着すると、台風接近のため島外への渡航は不可能に。はいはい、お約束お約束。わくわく感と、少々の不安感に駆られつつ、すいすいと読み進める。
当然、殺人事件が発生するのだが、『スクイッド荘の殺人』を読んだ読者なら、感じるだろう。何となーく似ているなあ??? 嵐の山荘パターンといい、過去が現在の事件に絡んでいるらしい点といい、中途半端なユーモアといい。
『スクイッド荘の殺人』と同様に、フェアとは言い難い。『館島』は一応ヒントがちりばめられていたと思うが、本作のトリックは、わかるかこんなもん。だが、本作のタイトルを思い出してほしい。『仕掛島』である。どうですかこの大仕掛け!
この突き抜けた馬鹿馬鹿しさは、曲者中の曲者・早坂吝を彷彿とさせるではないか。まだまだ若い者には負けないぞという意思表示か。なるほど、単に馬鹿馬鹿しいだけでなく、不可解な現象の数々はすべて説明できてしまう。
この大仕掛けに比べれば、一族の過去の秘密や島の秘密は、おまけみたいなものだと書いたら怒られるだろうか。動機云々には目を瞑ろう。この一族の運命や如何に。大仕掛けらしく、幕引きも思い切り派手なのであった。
大仕掛けのネタはそうそう思いつくものではないかもしれないが、コロナ禍を吹き飛ばすような作品を読めて、東川さんと東京創元社には心から感謝したい。
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岡山倉敷の児島駅に降り立った弁護士の矢野沙耶香は港から船に乗り換え瀬戸内海の孤島「斜島」へと向かった。島の別荘「御影荘」に集められた親族に亡くなった西大寺出版社長の遺言を伝えた翌朝相続人のひとりが殺された。同じくして嵐に見舞われ交通手段が無くなる。居合わせた探偵の小早川隆生と沙耶香は奇妙な事件に巻き込まれ23年前の謎に迫る。
東川篤哉氏作らしくユーモアに富んでおり探偵と弁護士のやり取りがボケツッコミで溢れており本格ミステリの緊張感は無かった。仕掛けや謎も残っておりもう少し細部が見たい。
★★★✩✩ 3.0
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地元の名士が遺した二通の遺言状。一族は瀬戸内の孤島・斜島に集められた。
孤島&台風の設定は目新しくはなかったけど、女性弁護士と探偵のコミカルなやり取りは思わず笑いながら読んでしまう。
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なんだかなーこのノリにもトリックにも乗れなかった
これはタイトルと装丁大失敗では
その点「謎解きはディナーのあとで」は上手かったのになぁ
このノリも「〜ディナーのあとで」のキャラクターと人間関係の中でなら楽しめたんだけど
もしかしてこの著者の作品って全部このノリ?
だとしたらちょっと…もういいかな…
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この著者の作品は読んだ事がなく、この本の前に同じような内容の本を読んでいただけに、あまり期待してなかった
他の人の書評でコナンにありそうなストーリーとありましたが、まさに同感です
最初のプロローグが見事回収されていたのに拍手
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分厚い本で無事読破できるか心配だったが、とても読みやすくあっさり読了した。
・絶海の孤島の洋館で起きる殺人事件
※すぐに助けが来ない
・探偵業の人物が居合わせる
・多少の因縁がある老若男女が集う
オーソドックスなミステリーの設定が全て揃い過ぎて半笑いしました。無理のないトリック、不自然過ぎない意外性もありとても楽しめました。同作者の別作品も見たいです。
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あの「謎ディ」東川篤哉氏の本格ミステリか!と思ったのですが、やはりユーモア色が強い作品でした。
(読んでいないのですが、「館島」の続編?)
ただ、タイトル、トリックはまさに本格ミステリで、タイトルにある通り、島(館?)の仕掛けは面白いです。
トリックに関して言えば、行方不明者にも家族がいるので、成立するかは謎ですが。
福田雄一監督で映像化してほしい作品です。
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瀬戸内の孤島に集められた富豪一族。亡くなった当主の遺言状が開封された翌日、うち一人が死体で発見される。台風接近に伴って本土から隔絶されたため、居合わせた探偵と弁護士はやむを得ず独自の捜査を始める。
一連の事件のメインにあたる謎は、正直トンデモ系だと思う。バカミスと称されてもおかしくはないが、残りの謎によってギリギリ回避している。特に「23年前、なぜ一族は隠蔽を選んだか」という部分からの謎解きはなるほどと思った。
プロローグの出来事が気になり、或いはこの時の中学生が滞在者の中にいるのでは?と疑い続けていたのに、和尚の話から「3人組は今本土で普通に暮らしている」とミスリードされてしまったのは悔しい。
前作「館島」はトリックも含めて(こちらもトンデモではあったが)楽しく読んだのに、それが80年代の話だったことはすっかり忘れていた。前作から既に今作への種まきがされていたのかもしれず、今後東川作品を読む上でこの点も気にしなくては、と少し思っている。