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〈サラリーマン〉のメディア史
著者 谷原 吏(著)
大衆化 と 差異化…。「普通の人々」の昭和・平成を描く。「サラリーマン」という戦後の成人男性の典型的な表象が揺らぎつつある昨今。昭和・平成の映画、雑誌、ドラマ、漫画など…...
〈サラリーマン〉のメディア史
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商品説明
大衆化 と 差異化…。「普通の人々」の昭和・平成を描く。
「サラリーマン」という戦後の成人男性の典型的な表象が揺らぎつつある昨今。
昭和・平成の映画、雑誌、ドラマ、漫画など…サラリーマンがサラリーマンをまなざすメディアの分析を通じ、大衆化と差異化という視点から、日本社会を支える〈普通の人々〉の通史を描く。
我らしがない「サラリーマン」なのか?
「サラリーマン」という言葉を聞いた時に、皆さんは何をイメージするだろうか。
やや古い響きがあるかもしれない。現在であれば、ビジネスパーソンや会社員と言った方が一般的だろう。
それでも本書は、あえて「サラリーマン」という言葉を使っている。
なぜならば、「サラリーマン」という言葉が、戦後日本社会において典型的な成人男性を表象するイメージとして定着していたからである。
「サラリーマン」という言葉に違和感があるのであれば、適宜、ビジネスパーソンや会社員と読み替えてもらってもかまわない。
本書はスーツを着て職場に毎朝通勤し、仕事をする…このような、日本社会を支える多くの人のメディア史を描くものである。
目次
- まえがき
- 1章 なぜ「『サラリーマン』のメディア史」か
- 2章 戦前期における職員層とは何者だったのか――「サラリーマン」のメディア史序論
- 3章 1950年代及び60年代におけるサラリーマンイメージの変容過程――東宝サラリーマン映画を題材として
- 4章 「サラリーマン」と雑誌――1980年代における「知」の変容
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紙の本
いまや死語?のサラリーマンを分析
2023/04/30 17:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の博士論文を書籍化したもの。
学術論文なので、タイトルほどの親しみやすさはないが、いまや死語とも言える「サラリーマン」。
その凡庸でもの悲しい存在は、いったい何だったのか。若手社会学者の著者が映画、雑誌、漫画などメディアに表れる姿を手がかりに、分析している。視点含め、面白い。ジェンダー研究にも接続できるのでは。