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ソロモンの歌
赤ん坊でなくなっても母の乳を飲んでいた黒人の少年は、ミルクマンとあだなされた。鳥のように空を飛ぶことは叶わぬと知っては絶望し、家族とさえ馴染めない内気な少年だった。しかし...
ソロモンの歌
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ソロモンの歌 (ハヤカワepi文庫 トニ・モリスン・セレクション)
商品説明
赤ん坊でなくなっても母の乳を飲んでいた黒人の少年は、ミルクマンとあだなされた。鳥のように空を飛ぶことは叶わぬと知っては絶望し、家族とさえ馴染めない内気な少年だった。しかし、親友ギターの導きで、叔母で密造酒の売人パイロットの家を訪れたとき、彼は自らの家族をめぐる奇怪な物語を知り、そのルーツに興味を持つようになる。オバマ大統領が人生最高の書に挙げる、ノーベル賞作家の出世作。全米批評家協会賞受賞。
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紙の本
南部と北部の人の人権についての考え方の違いもみえてくる
2021/08/28 22:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公・ミルクマンが自分の祖父、そして先祖たちとはどんな人たちだったのかと彼らの故郷に向かって旅に出るという話だが、親友・ギター(白人に殺害された黒人のために関係のない白人を殺害する組織に入っている)、叔母のパイロット(密造酒の売人、なぜか臍がない)、父親のメイコン(とにかく金に汚い嫌な人)と周りの風変りな人たちが生き生きと活動している、父親と叔母が見つけた金塊が今どこにあるのか、先祖のソロモンってどんな人だったのか、仲たがいしたミルクマンとギターはまた仲良くなれるのかと、どんどんと引き込まれていくが、南部と北部の人種についてと感覚の差なんていうのももう少し理解するとさらに面白く読めたかもしれない
紙の本
1993年ノーベル文学賞受賞者
2016/02/27 11:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの歴史の中で不当に差別されてきた、アフリカ系の怒りが伝わってきた。1つの言葉でもルンペルシュティルツキンのように体が引き裂かれてしまうことがあるのだろう。言葉の残酷さをしって、初めて物語を創ることができるのかもしれない。