- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2022/09/22
- 出版社: 岩波書店
- ISBN:978-4-00-061474-0
電子書籍
ケルト人の夢
著者 マリオ・バルガス=リョサ , 野谷文昭
一九一六年,大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された.その名はロジャー・ケイスメント.植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり,アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である...
ケルト人の夢
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ケルト人の夢
商品説明
一九一六年,大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された.その名はロジャー・ケイスメント.植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり,アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である.同性愛者ゆえに長くその名は忘れられていたが,魂の闇を含めて,事実と虚構が織りなす物語のうちによみがえった.人間の条件を問う一大叙事詩.
目次
- ロジャー・ケイスメント関連地図
- 主要登場人物一覧
- コンゴ
- アマゾン
- アイルランド
- エピローグ
- 謝辞
- 訳者あとがき
- 参考文献
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ほんとヨーロッパの連中は・・・
2021/12/14 22:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のロジャー・ケースメントは実在の人物だそうで、不勉強な私は初めて聞く名前だった。彼は最終的には英国政府により反逆者として絞首刑になってしまうのだが、減刑されることなく彼の死刑が実行されたのは日記の存在が大きかったようだ、その日記には彼が同性愛者であったことが赤裸々に綴られていた、でもリョサはその日記は決して真実ばかりでなく空想も含まれていたという立場をとっている(あの男の子とセックスできたらどんなにか幸せだったろうというような)、だから本当にセックスしたかどうかはわからないのだ。主人公は「帝国と植民地化はアフリカ人に近代化と進歩の道を拓く」という理念でコンゴに外交官として赴いたが、その実はアフリカ人を歯止めのない虐待と残虐行為を伴う強欲によって、搾取するためであることを確認する。アフリカで起こっていることは祖国アイルランドで行われていることだと感じ、祖国独立に向けて猛進することとなる、ほんと、イギリスって・・・