紙の本
時代を感じさせてもなお色褪せない名作
2023/01/28 02:12
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムリープの起きてしまった原因を突き止めて解決するまでの下巻。
旧版既読。
書き下ろしの「『タイム・リープ』の思い出」目当てに読んだけど、いまだから書けるあとがきという感じの内容で、本当に作者が思い出を振り返ってる話だった(笑)
でも、幻の続編構想非常に美味しかった。
若松くんが反則級に頭の良い探偵なのは承知でその倒叙ミステリ読みたい!
しかし、テープレコーダーとか公衆電話とか、時代を感じるわ。
没ネタも含めて、その時にしか書けない話ってあって、これはその一つだったんだなと思った。
いま読んでも良作ですけど!
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく面白かったしなぜタイムリープが起こってるかちゃんと説明があります。
もちろん怖い話ですが思った以上にライトな感じでもうちょっと複雑でも面白かったのかなーとか思ってしまった
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上巻に続いての下巻。上巻はひたすら時系列順に頭を整理するのに苦労した一方、下巻はミステリ色が強く、クライマックスにハラハラドキドキした。
なにより私自身が初めて一気読みしたのに驚き。
巻末の高畑先生による『タイム・リープの思い出』まで読むと、27年前のSF小説であったということや、おまけが新装版での追加であったことも知り、なんだかんだで楽しめた作品であった。
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下巻ではどうして翔香がタイムリープしてしまうようになったのかが解き明かされ、展開も早くハラハラドキドキしながらあっという間に読み終えてしまいました。とにかく翔香と和彦が無事で良かったぁ( ;ᵕ; ) 上巻の始まりと下巻のラストが好きでお気に入りです♪ ページ数も多くない作品なので読みやすいと思います。面白かった(っ ॑꒳ ॑ )b
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タイムトラベルものは時系列を追うのが大変ですが
本作は1週間と短く、あまり複雑に記載されていないので
サクッと上下巻とも読むことが出来ました。
個人的にはこれぐらいが、テンポよく読めて大変
面白かったです。
それよりも本作が約30年弱前に初版が出されたことに驚きました。
この少し前の時代には「時をかける少女」が余りに有名すぎて
こんな良い作品が埋もれていたとは残念です。
ココ最近では「サマータイムレンダ」が評判となり、自身も出身地の和歌山が重なり、アニメですが大変面白く見させて頂きました。
この本に出会えたのはブクログでの記事で、面白そうと興味を持った
のがきっかけでした。
これからも面白い本の紹介宜しくお願いします。
後は上巻の初め「はじまりとおわり」と下巻の「おまけ」がどうしても話の内容が繋がらず、理解出来ず大変悩んでいます。
だれか答えを下さい。
結局タイムリープはここが最初なのでしょうか????
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サクサクと楽しんで読めました!とても読みやすくてテンポも良くて良かったです。こういったジャンルは複雑そうで懸念していたのですが、楽しませてもらいました。甘酸っぱい感じのバランスも好きでした。
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度重なるタイムリープ現象の解明に向けて動く和彦と翔香。そして徐々に明らかとなる、タイムリープ現象の輪郭。和彦の友人・関鷹志に協力を仰ぎ対策を練るも、導き出されたひとつの答えは、翔香にとって到底受け入れがたいものだった……。
緻密に組み上げられた時間のパズル。最後のピースが嵌まるとき、運命の秒針が動き出す――。
巻末には、ここでしか読めない作品の舞台裏を描いた新規書き下ろし「『タイム・リープ』の思い出」を収録。
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実は本書を手に取ったきっかけは帯の推薦文だった。
『傑出したSF』で『名作ミステリ』、『時間は欠片となり、隙なく組みあげられる』
ほんとうにその通りだった。
コマ切れになった時間は読み進めるとともに組み上がっていく。いっさいの矛盾点は無い。
タイムリープする一週間を描いた本書。次は時系列ごとにページを繰りたいと思う。
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何故、翔香はタイムリープをするようになったのか。
その謎の答えと全てに対する決着、今読んでも震えます。
あれを前に意識だけでも飛ばしたくなる気持ち、痛いほどよく分かる。
そして、それから彼女を救うために体を張った若松くんの気持ちも。
彼だけ先に真実を知ってしまうから、余計に。
終わりも「円環」を意識させる、まさに最初に戻って物語は閉じられる。
その先の話は「おまけ」として一応は載せてあるけど、本編としては本当に「おまけ」だよなと思っていたら、作者さま本人もそう思っていたことが、書き下ろし部分で明かされて驚いた。
この書き下ろし部分が読めたことも、新装版の嬉しい、本当に嬉しい特典。
個人的にラジオドラマの件に言及してくださっていたことには、涙が出るほど感激しました。
名作なんですよ、今からでもいいからまたCD出してほしい。
あと続編のプロット。
紹介だけで魂抜けました。
おいしい場面を見せてくれてもう、もう、もう!
読んでみたかった……探偵な若松くん。
これも今からでもいいから形になってくれないかなあ、無理かなあ。
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タイムリープもののお手本といったような感じでとても面白かったです。
そしてとても読みやすい。読むのが早くない私でも3〜4時間程度で読む終わりました。
伏線が綺麗に決まっていて、回収されるたびなるほどねとなりました。
展開としては意外性のあるものではなかったですが、充分楽しめます!
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楽しかったー!
読みやすさの理由の一つは、視点が全く変わらない事
主要人物は二人だけど、視点は翔香のみ
これがSFな部分とミステリーな部分の謎を強調しててとても良かった
タイムリープの時間軸が絡み合っててちょっと整理が必要だけど、難しい箇所は無いし、文章もシンプル
ただし初版発行が1995年なので、高校生の飲酒表現とテープ巻き戻し表現があります(時代・笑)
若松くんの覚悟は高校生以上な気がする
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こんなにもぴったりとハマるなんて。帯の言葉って言いすぎでしょ、っていうのも多いけれど、全く誇張されていなかった。
綺麗に最初に戻ってくるのがとても気持ちいい。すぐにもう1周読みたくなる。
そして本筋に加え、和彦と翔香、鷹志のやりとりが面白い。「たまには負ける方が人間が大きくなる」、なんていい言葉なんだろう。
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和彦の友達、関くんの人柄から言葉、刺さります。
上下巻とも面白く、薄い本のため、すぐに読めて満足でした。
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『タイム・リープ』、読了。
「タイムリープものの名作」ということで手に取った本作。ライトノベルテキストで、ほぼ物語のポイントのみに描写を抑えたあっさりした内容であったが、主軸であるタイムリープについてはルールの破綻もなく、最後まで綺麗にまとめられており、一作品としての完成度は高かったように思う。個人的には、少々あっさりし過ぎで、物語の世界に浸る前に完結してしまった感が強かった。
気軽に楽しめるSFということで、「SF読みたいけど難しそう」と敬遠している人におすすめしたい一作。(上下巻に分かれているが、分量的にはラノベ文庫1~1.5冊分くらい。)
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四半世紀ぶりに再読。
ケータイなんかなくて、土曜日も学校があった時代のタイムリープモノ。もはや古典。
精緻に積み上げられた構成。昭和感漂うジュブナイルな文体が、今となっては新鮮だったり。
これでもかと詰め込まれた伏線。最後のオチも良い!
ちなみに、ヒロインの姓が鹿島で、お相手の姓が若松(しかも妹は美幸だ)なのは、あだち充のアレへのオマージュ?時代が変わるとこういうお遊びも、気付きにくくなるよね。