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電子書籍
【期間限定価格】警官の血(下)(新潮文庫)
著者 佐々木譲
安城民雄は、駐在として谷中へと還ってきた。心の傷は未だ癒えてはいない。だが清二が愛した町で力を尽くした。ある日、立てこもり事件が発生し、民雄はたったひとりで現場に乗り込ん...
【期間限定価格】警官の血(下)(新潮文庫)
警官の血(下)(新潮文庫)
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警官の血 下巻 (新潮文庫)
商品説明
安城民雄は、駐在として谷中へと還ってきた。心の傷は未だ癒えてはいない。だが清二が愛した町で力を尽くした。ある日、立てこもり事件が発生し、民雄はたったひとりで現場に乗り込んだのだが――。そして、安城和也もまた、祖父、父と同じ道を選んだ。警視庁捜査四課の一員として組織暴力と対峙する彼は、密命を帯びていた。ミステリ史にその名を刻む警察小説、堂々たる完結篇。(解説・吉野仁)
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紙の本
物語の舞台となる街や人の暮らしの描写がいい
2020/09/29 23:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の前半に起こった、谷中の天王寺五重塔炎上事件。その火事の最中に、そこから程近い芋坂跨線橋から炎上した五重塔に隣接する駐在所勤務の警察官が、飛び降り自殺した。
彼は、そこまでにいたる話の主人公で、その死という、やや不思議な展開で始まった物語の主人公は、その息子、その孫と受け継がれてゆく。息子は、激しさを増す学生運動の潜伏捜査員を任じられて神経症を病みやがて天王寺駐在所に勤務し、父親の死の謎解きを遠因としてやがて殉職。そのまた息子は、同じ警察官の内偵捜査員とという複雑な任務を負うことになって...。
谷中には、まだ五重塔の跡地は、跡地のまま残っていて、その隣には、もちろん現役の駐在所が存在する。物語の根底には、警察官の死の謎が横たわり、だから最後まで天王寺駐在所を中心とした谷中界隈が細かく描かれることとなる。
戦後すぐから始まった、警察官の親子3代の物語のエンディングは現代。巨額の金が動いた経済事件犯人の逮捕直前で収束するが、全編通して、日本の闇の部分が描かれていて話は重く暗い。
一方、谷中という街とコミュニティの描き方が、まるで作家はこの街に住んでいるの?と思えるぐらいのリアリティー。街とそこで生きる人々の生活の描写が、物語の暗さの救いになっている感じ。そうじゃなければ、もしかすると、こんなに夢中で読まなかったかも。
紙の本
ミステリーではないが
2014/06/16 12:05
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーかと思って購入したので、読み始めた時に「あれ?これミステリーではないよねえ?上下巻購入は失敗だったか?」と少し後悔した。しかし、そんな後悔はすぐに吹き飛んだ。面白かった・・・。上下巻一気読みでした。親子3代に渡る警察官の、まさに「血」の物語です。おすすめです。
電子書籍
懐かしい
2015/10/14 23:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pippin0034 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代も懐かしいが、場所も上野や谷中。しかも通っていた高校も描かれていたので親子3代の歴史と相まってかなり感情移入ができた。結末は想像した通りだったが、上下とも一気に読んでしまった。