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塩と運命の皇后
50年ぶりに湖の封印が解かれるとき、追放された悲劇の皇后の伝説が幕を開ける――。歴史収集の旅をする聖職者チーは、ある時立ち寄った湖のほとりで、ひとりの老女に出会う。亡き皇...
塩と運命の皇后
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塩と運命の皇后 (集英社文庫)
商品説明
50年ぶりに湖の封印が解かれるとき、追放された悲劇の皇后の伝説が幕を開ける――。歴史収集の旅をする聖職者チーは、ある時立ち寄った湖のほとりで、ひとりの老女に出会う。亡き皇后の侍女だという彼女に導かれ、チーは皇后が幽閉されていた屋敷を訪れる。そこで老女は思い出の品々を手に語り始める。美しく残酷な真実と運命の物語を……。「あの方には異国風の美しさがあり、それはあたかも私たちには読めない言語のようだった。肩まで垂れた長い二本の三つ編みは墨汁のように黒く、顔は皿のように平らで、完璧に近い円形だった」――著者デビュー作にして2021年ヒューゴー賞受賞作。全2篇。
目次
- 塩と運命の皇后/虎が山から下りるとき
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紙の本
いい
2023/11/24 19:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この世界観なんかいい。
マンモスがいて、亡霊が生きている人間に影響を与えることができて、動物が人間に姿を変えられるなんていい。
紙の本
歴史のいろいろな面をテーマにしていると感じた
2023/12/16 17:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史収集の形を取りながら、人の話を聴きとっていく聖職者チーの話二話。
歴史というのは、記録されているもののみが残っていくが、実際には一つのできごとにも関わった人それぞれに見方、受けとめ方があり、どれが真実とは言えない。
歴史書は、それをまとめた者が都合の良いようにまとめられていく。
それは中国をはじめとする様々な歴史書からもわかることだが、できるだけ多様な視点からの事実と思しきことを集めることで、将来いつの日かにそのできごとの背景などが明らかになっていくのかもしれない。
そういうことを言いたかったのだろうか。
独特の世界観と癖のある文章で、なかなか読みづらかった。
その中でも、この訳はかなり頑張っている方だと感じた。
原文の言葉を日本語でどう表現したら伝わるのかについては、相当苦心したのではないか。
そこを踏まえても、これはどういう状況なのかと、行間にいろいろ考えてしまい、読み進めるのに時間がかかる。
そんなことは考えずに、そういう世界なんだと、ひたすら文字を追っていくことができれば浸ることができるだろう。
なので、そういう本読みができる素直さのある人には、この世界観を楽しむことができると思う。
自分自身はチーの他の話も知りたいかと訊かれたら、気にはなるが、積極的に読みたいとは言えない感じ。
が、こういう世界観を自分の中で構築して、表現していく力は、今後もっと伸びていくのではと期待している。
オールモースト・ブリリアントが先祖代々子々孫々歴史を覚えているのに、聖職者が話を聴き集めていくのはなぜなのだろうか…。