書楼弔堂 待宵 探書拾肆 統御
著者 京極夏彦
書楼弔堂電子分冊版、第十四巻。『書楼弔堂 待宵』収録の「統御」をシングルカット。舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の...
書楼弔堂 待宵 探書拾肆 統御
書楼弔堂 待宵 探書拾捌 改良
書楼弔堂 待宵 探書拾漆 予兆
商品説明
書楼弔堂電子分冊版、第十四巻。『書楼弔堂 待宵』収録の「統御」をシングルカット。舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。
なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。
思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。
「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう――」
日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人との繋がりを見つめなおす。
約6年ぶり、待望のシリーズ第3弾!
※本電子書籍は『書楼弔堂 待宵』の電子分冊になります。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
生きながら弔われる
2023/06/21 17:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
弔堂は半ば生前葬の場なのかもしれない。
以前とは変わってしまった徳富蘇峰
国民ためと言いつつ彼らを戦地に送る言葉を紡ぐ自分を、どう思うのか。
弔堂は「日本外史」を渡すという形でかつての彼を弔っているように見えた。
最終話
最後の数ページは弥蔵の言葉のひとつひとつがすべて悲鳴…
もしそれを徳富蘇峰に聞かせたらどんな言葉が返ってきたのか…
弔堂はそれを聞き届けた。
弥蔵の悲嘆を弔った。
それで弥蔵が救われたか?
そんな事は知った事ではない。
それでいいのだと思う。