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投稿者:大賀蓮 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気エッセイ作家の自虐ネタを通して老化に対する心得を明るく示した秀作。彼女の後を辿る、彼女より少し若い世代にとってまさに金言散りばめられた老化初心者の指南書と言える。また読みやすくウィットに富んだ文章は集中力の無い私のようなものにもスイスイ読める。
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投稿者:つんつん - この投稿者のレビュー一覧を見る
同世代の筆者。若き頃のエッセイはお見合いや親友の檀ふみとの往復書簡で賑やかでした。一緒に歳を重ねご両親を見送り、自らの老いを感じつつそれを、受け止めたり抗ったりの文章に、我が身を重ねてげんきをもらっています。
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもの事ながら阿川さんの本には癒されます。
あるある事項が多すぎて親しみさえ感じてしまうのは、私もそろそろ老人初心者。
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投稿者:ナポタンク - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者より少しだけ若いだけで前期高齢者に属する者ですが、この本に書かれている通り身体も脳も衰えているにも関わらず、気持ちだけ若い為空回りしたり失敗したりの毎日です。読みながらうんうんと頷いたり笑ったりと楽しく読みながらも老いに向かってソフトランディング出来そうな気持ちになります。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢化社会の中での老人の生き方について、いろいろな角度から紹介されていて、よかったです。阿川佐和子さんらしく、楽しめました。
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投稿者:ごまちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
楽しくかつ、ちゃんと覚悟しながら、現実を誠実に生きていきたいと思えるような気がしました。
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老化とは順応することである! 六十五歳、「高齢者」の仲間入りをしてからの踏んだり蹴ったりを、ときに強気に、ときに弱気に綴る、必笑エッセイ第二弾。
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タイトルの「老人初心者」という言葉に釣られて読み始めました。相変わらずの阿川ワールド全開。 「老化とは、ひたすら順応することである」という阿川さんに頷く私。受け入れてやっていくしかないんですよね。気持ちだけは若さを保つように頑張りましょう。
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阿川さん、めちゃくちゃ庶民的で、好感度上がりました。お手本にしたい年の重ね方をされていると思います。
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この本の中に、昨今のインスタ流行りについて触れた文章がある。阿川氏の友人が、あなたはエッセイで、自分の日常を世の中に発信できるからいいけど、と言われたそうだ。阿川氏は、インスタでキラキラした暮らしを、これみよがしに、時には実力以上に、世間に発信するのと、エッセイで語るのでは、全く違うという。確かに、読者は、阿川氏の日常を面白おかしく楽しみながら、そこに流れる世の中の小さな幸せや、哀しみを読後に味わうのである。時には、人生とは、人間とは、と深い思索に連れて行かれたことに気づくこともある。身の回りの出来事を面白おかしく描いているだけではない、確かな筆力がこのエッセイの深い味わいにつながっている。老人になっても年寄りの繰り言に陥らないのもさすがだ。
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誰もが通る「老い」という道を
このようなタイトルがユニークで、
何か先人の知恵を拝借しようと思ってこの本を手に取りました。
阿川さんのエッセイはこれが初見です。
阿川さんは司会業、女優業でテレビでは拝見していて、
大らかで知的という印象でしたが、この作品を読んでから少し違う印象になりました。
お父様の影響や男兄弟に囲まれて育った環境もあるせいか、
活発的だったり行動的だったり時には強気的だったり
しているというが意外でした。
そんな素振りをしていても優しく大らかな印象があるのは
やっぱり阿川さんの内面から出る育ちの良さや
正しい日本語をきちんと話している様子などから
出ているのだと思いました。
年齢と共に身体の不具合が出てくることや
新しい時代の変化に遭遇しても悪戦苦闘していても、
良いものを見出し前向きに対峙しているのが良かったです。
老化を哀しみ、憐れむことなく、
「老化とは、ひたすら順応することである。
「ま、そんなもんか」と半ば諦めの境地に至るものである
という言葉が印象的でこの位の心構えで歳を重ねていくのが良いのだなと思いました。
老いだけの内容ではなく、
阿川さんの日常生活の中からの行動や思考を
ユーモラスに分析して書かれているので
意外なことばかりのオンパレードに楽しめました。
特に「洗わない宣言」では胸当て下着を三週間洗わない宣言には
驚きと面白さ満載でした。
普段の阿川さんは常に自分に対してツッコミをしている
のだなと想像するとまた面白く親近感が湧きました。
種フェチというのも最近私もやたら種を撒きたくなってくるので、
種を見たら阿川さんを思い出しそうです。
作家のご子息ということで阿川さんだけでなく
他のご子息も苦労されていたというのも意外でしたが、
それぞれ皆さん立派になさっているので素晴らしいなとも思いました。
老人にはまだひと踏ん張りする年代ですが、
その前に読んでも阿川さんのような心持で迎えられれば
良いなと思いながら楽しく読めたエッセイでした。
それよりも身体が資本な人生なので、
スクワットが大事だと思い
今から少しずつでもするように心掛けたいと思いました。
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捨てた女
間違いの始末
音色はいずこ
夏帽子
老化の片隅
たったオノマトペ
比較の力
まぶたのハハハ
小さな得
怖がられるオンナたち〔ほか〕
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初出は『婦人公論』に2016年~2019年連載コラム。2019年刊行。「文庫版あとがき」にもあるように、初出時も刊行当時もまだ、コロナ禍や東京オリンピック・パラリンピック、ロシアのウクライナ侵攻以前。やはり、令和も5年目となり、阿川自身も間もなく古稀を迎える今、読むと、隔世の感を覚えずにはいられない。
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職場の先輩からお借りして読んでみた!
阿川さん、テレビではよく拝見しますが、本の中でも独特な毒舌っぷりで面白かった。
題は、老人というくらい高齢向けかと思いきや、女性ならあるあると思える話のエッセイでした。
エッセイ集は、あまり読まないのですが、ちょっとした息抜き程度で読みやすかったです。
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2016年から2019年のエッセイだけど
まだ今あるあるがたくさん書かれている。
何かの真っ只中にある人には見えない、ちょっと引いたところから見えるあるあるが満載。
[キラキラ時代]にはバエルことにこだわる女性の言葉
「だからいつも人にうらやましがられる人間でいたい。」を引き出し、
[だからでも違うの]に繋がる。
発信のプロとアマの違いが書かれているが、
とあるクラブの人気ママのことを思い出した。
その人は話し上手で ときには自慢するけれど気がつけば オチがついて終わるのだ。
テレビやその他で拝見する阿川さんから想像して どんなに面白いだろうと想像していたけれど、少し ほんの少し予想とは違った。
実は 他の作家さんのエッセイと同時期に読んでいて そちらがかなりぶっ飛んだ展開になるせいでもある。
「だけど」読みすすめば のめり込んでしまう。
あまりに日常的にあるあるをえぐられて 共感するのだ。
だから1点、文士のお子さまたち(文士の子供被害者の会)だけが持っている暗黙の共感とやら
大正から昭和生まれの父を持つ人にも あるあるすぎることなのです。
文庫版のあとがきが めちゃくちゃ面白い。
うんうん、そのとおりですね。