電子書籍
日経「星新一賞」第十回受賞作品集
著者 日本経済新聞社
遠い宇宙の冒険を描いていても遙かな未来を舞台にしていても、星新一の作品は私たちの現在を照らしだすものでした。絵空事ではない、しなやかな想像力があればこそです。”理系文学”...
日経「星新一賞」第十回受賞作品集
商品説明
遠い宇宙の冒険を描いていても遙かな未来を舞台にしていても、星新一の作品は私たちの現在を照らしだすものでした。絵空事ではない、しなやかな想像力があればこそです。
”理系文学”という新しいコンセプトを掲げる日経「星新一賞」は、今回で第10回を迎えました。この電子書籍には、応募総数2767作品(一般部門・ジュニア部門合計)のなかから選び抜かれた受賞作10篇を収録。
グランプリ受賞作は――
【一般部門】「楕円軌道の精霊たち」関元聡
豊かな自然に囲まれ、ティキ神の伝説が息づくプアプア島。ぼくは父さんから教わって漁師となり、妹のハナは母さんの後を継いで巫女になるはずだった。しかし、そんな将来は地球温暖化によって潰えてしまう。水没しゆく島は軌道エレベーターの基地として買収され、住民は散り散りになったのだ。大人になったぼくは、久しぶりに会うハナとともに懐かしい故郷を訪れ、完成したエレベーターに乗って高い宇宙へ向かう。それは過去の記憶を甦らせる旅でもあった。
宇宙空間で展開されるスペクタクルと、創世神話のイメージとが重なりあう、鮮やかなラストシーンが印象的な傑作です。
【ジュニア部門】「電動と手動」本宮笙太
いまから百年後、生活に必要なすべてが自動でおこなわれる世の中になっていた。目が覚めれば窓が開いて気持ちの良い空気が入り、脳波のモニタリングによってその日の気分にピッタリの朝食がテーブルに用意される。物語の主人公である美枝は、夫と息子の三人暮らし。何ひとつ不自由のない毎日だったが、突然、家中が停電してしまう……。
意表を突くオチがなんとも楽しい一篇。皮肉のきいたユーモアをお楽しみください。
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