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法と経済学
著者 スティーブン・シャベル , 田中亘 , 飯田高
【第一人者の手による、もっとも信頼できる教科書[完訳]】 本書は、法と経済学に関する詳細な教科書であり、取り上げられている法分野は、所有権その他の物権法(知的財産権法を含...
法と経済学
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法と経済学
商品説明
【第一人者の手による、もっとも信頼できる教科書[完訳]】
本書は、法と経済学に関する詳細な教科書であり、取り上げられている法分野は、所有権その他の物権法(知的財産権法を含む)、事故法(過失による不法行為に関する法)、契約法、訴訟法および刑事法といった広範な領域に及ぶ。また、本書の最後のパートでは、法と経済学の規範的な基礎となっている厚生経済学について解説しているほか、伝統的な法学において重要視されている道徳あるいは公正の観念についても、興味深い洞察が展開されている。
本書の目的は、法学や経済学の専門知識を持たない者にも、法と経済学の内容を分かりやすく伝えるところにある。そのため、微細な法理論に立ち入ることもないし、高度な数学を用いた分析も(脚注を除けば)登場しない。したがって、本書の内容は、法律の専門家あるいは経済学者だけでなく、法制度や経済学に関心をもつ一般の読者にもお勧めできるものである。また、法制度が個人の行動、ひいては社会全体にどういう影響を及ぼすかをシステマティックに分析する法と経済学の手法は、本書で扱っている基本的な法制度の分析だけでなく、あらゆる政策判断に応用できるものである。その意味で、本書は、立法や政策の立案に携わる人々にも、ぜひ手にとって頂きたい。(「訳者まえがき」より抜粋)
【日本語版の特色】
●訳注で日本法の内容およびアメリカ法との異同を説明。
●重要語句は、かっこ内で原語を明示し、索引にも掲げた。
●原著の膨大な引用文献をすべて掲げた。
●理解を容易にするため一部で図表を加えた。
●巻末に「数学の補足」を置き、本書に関連する数学の説明を付け加えた。
目次
- 第1章 イントロダクション
- 第I編 所有権法
- 第2章 所有権の定義、存在意義およびその成立
- 第3章 所有権の分割
- 第4章 財産の取得と移転
- 第5章 財産の利用における対立と協調:外部性の問題
- 第6章 公共の財産
- 第7章 知的財産権
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紙の本
「法と経済学」に関する概説書
2021/08/31 16:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dame - この投稿者のレビュー一覧を見る
所有権法、事故法、契約法、訴訟法等の法分野毎に具体的に経済学的観点から法制度の評価を加えている。
言及される法は、アメリカ法を想定しているが、訳者の注釈により、アメリカ法に不慣れでも十分に理解することができる。
本文と数学的説明等に関する注釈に分かれており、本文だけであれば、読み進めることは難しくない。本文は、内容が整理されて記述されており、論理的な文章の表現力の養成という点でも参考になる部分は多い。
個人的には特に、道徳に対する経済学的分析は、その内容についての(倫理学的な)当否については議論はあるであろうが、新たな視点を与えてくれる有益なものであった。
紙の本
法の役割と限界
2021/05/20 18:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
契約、贈与、不法行為といった民事法に限らず刑法、手続法に加え、道徳との関係も意識しつつ、法が持ちうる機能や個人の行動選択に与えうる影響などを幅広く論じる。道徳に任せるのか法的な規制を及ぼすのか、事前規制か事後規制か、どのようなサンクションが望ましいのかなど、法の果たしうる役割や限界について様々な角度から検討するきっかけとして活かすことができる視点がふんだんに盛り込まれていた