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キングメーカー
著者 本城雅人(著)
日西新聞に中途入社して政治記者になった国枝裕子は編集局長からの特命を帯びていた。それは長年にわたり永田町を裏から操ってきた上席編集委員の木澤行成をメディアから退場させるこ...
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キングメーカー
商品説明
日西新聞に中途入社して政治記者になった国枝裕子は編集局長からの特命を帯びていた。それは長年にわたり永田町を裏から操ってきた上席編集委員の木澤行成をメディアから退場させること。木澤は総裁選の投票を操り、国会議員の不祥事を揉み消し、政治家の弱みを握って思うがままに政界を動かしてきた。新聞記者でありながらキングメーカーとして暗躍する昭和の負の遺産を、若き女性記者が討ち取る――。昭和VS令和、迫真の永田町エンタメ小説!
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政治エンターテインメント
2023/04/16 13:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
元新聞記者の著者が、政界を統べる昭和のフィクサー「永田町の蜃気楼」と呼ばれるベテラン新聞記者の闇を暴く、新世代の女性記者の覚悟を描いた政治エンターテインメント。
地道な努力と、張り巡らされた偽りを見透かす眼力――記者と政治家に限らず、昇り詰める為に必要な駆け引きに息を呑む緊張感ある作品。
政治に詳しい人なら更に奥に隠された些細な言い回しなどにも気付けて、くすりと笑える箇所もあって、違う角度からの楽しみ方が出来るかも。「永田町アカデミー賞」や「バロンデッセ」などアイロニカルな使い方もとても面白いと思った。
実際にはここまで巧く手玉に取る事も取られる事もないだろうとは思うけど、真実を簡単には語れない立場だからこその、ちょっとしたニュアンスの違いが致命傷になり、少しずつ歯車が狂う展開はリアリティがあった。
政治に興味がないと取っ付き難く少し苦労する作品ではあるけど、その先に全く予想していなかった真のフィクサーが現れる驚愕の結末は見逃せない。
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「マスコミと政界の舞台裏」を描いたエンタメ作品
2023/05/17 10:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
元新聞記者の著者だからこその「マスコミと政界の舞台裏」を描いたエンタメ作品でした。一発逆転的なラストは楽しいですが、もう少しじわじわと木澤を追い詰めていくような展開でも良かったかなと思いました。主人公の裕子が最後に見せるしたたかさも良いですね。